由利本荘市からの便り

たくさんの風力反対ビラが送られてきました。私が何か言うと、また怒られるのですが、一つ書きます。「低周波音は風車の高さの10倍届く」とチラシには書いてあります。アレ?ドイツやイギリスの文献に、風車の高さの10倍距離をとることが書かれています。

しかし100kwほどの小さな風力発電の時の規制です。それを巨大化した今でも適用しているらしいのです。もちろん批判はあります。政治的な決着だとか。私が気になったのは、風車の10倍離せばよいのかと誤解するやないか、ということです。下の段に2kメートル届くとありますが、これも間違いです。

由良町では、2.000kw、高さ100mですが、風車から1㎞前後の集落に被害者がたくさんいます。2㎞離れたところにもいます。低周波測定器で計ると、3㎞離れても、明瞭に風車独特の挙動を示す低周波が測定・観測されます。倍音、高調波のあることが分かります。

静かな夜、地形によって、もっと遠くまで届くと思います。波長1Hzは340mです。10回振幅しても3.4㎞です。もしかしたら条件を付けて建設したい人がいるんでしょう。この地域には建設推進の先生が講演されているんだとか。由良町でも、「計るだけなら計らしてあげたらよい」という人たちがいました。

アセスメントを受け入れよ、というわけです。どこにでもいるんですよ。利害関係者が。物いえば唇寒し、か。