NHKのエネルギー番組、怖いぞ!

11/4日、NHKで池上彰のエネルギーの未来を探るバスツアー番組がありました。福島が出てきたので、私はてっきり、バスで風力発電の観光案内をするんだろうと思っていました。というのも、バスを使った風力発電の騒音、低周波の被害否定のトリックを知っているからです。

バスでも自動車でも、いくら静かだといってもエンジン音や風切り音があって、風車の騒音や低周波はかき消されてしまいます。団体行動ですから、ワイワイといって現地説明をして低周波被害の実感はほとんどありません。100人中、3人ほどは気持ち悪くなるようだけどね。

番組では6人の大学生をバスに載せて、福島県内を案内して必要なエネルギーは何かを問うものでした。最初は火力、原子力、水力、と言っていた学生たちは、バスツアーを続けるうちに、再エネ率が60%必要だというように変わっていきます。

再エネと言っても小規模な太陽光発電を見学して、地産地消が必要だみたいな議論をするわけです。アホやなぁ。結局、今、盛んに建設している風力発電には触れなかった。忖度やね。再エネ専門家として飯田哲也とかいう環境運動家の親玉が出ていました。

全国の環境運動家の指導者というか尊師です。私は嫌な感じがしました。彼は原発の最終処分地としてフィンランドのオンカロがどうのと言っただけでした。ヘンな感じでした。何のために出演したのか。学生たちはまだ若いのに、とてもしっかりした口調でエネルギー論をブッテいました。

私が学生の時は、とてもそんな確信的な議論はできませんでした。彼らが優秀なのは分かるけど、ヤラセやね。私は今でも原稿がないと人前では上手く意見発表が出来ません。学会発表でも議会の一般質問の時でもです。それを彼らはいとも簡単に議論を展開した。

国会議員顔負けの発言に思えた。何度も練習したんだろうけれど。彼らの目的は「再エネ」という風力か太陽光か何か分からない不透明なエネルギーに期待と希望を持ったということでした。「よく分からない希薄なエネルギー」によ。まるで新興宗教への勧誘ではないか。洗脳と言ってもよい。

「再エネ」というエネルギーの神様がいる。みんなで真実の神様を信じましょう、ということか。怖いね。