日吉フミコさんを知っていますか。

水俣病の事件で、一人だけ市会議員で、被害を訴える議員がいました。それは非難ごうごう、誰もが変わり者よ、と言って、嫌がらせや迫害、弾圧を繰り返しました。
そんな話を何度か聞いたり読んだりしたものでした。

風力発電の低周波被害のことでも、何人かの環境運動家たちは、議員の私に、孤立無援で一人やろ、誰も後に付いてくる者はいない、これまでもそうだし、これからもあんたは一人きりや、と言っては勝ち誇って笑い物にしたものでした。

私も気になって日吉フミコのページを見ました。

「水俣の恥をさらすな」
「水俣の発展のためにチッソは必要だ」
「風評被害だ」

なんと、まったく同じ言葉が書かれているではないか。
由良町版にしてみよう。実際に私が叫ばれた言葉です。

「由良町の恥をさらすな」
「風力発電は由良町の発展のためには是非とも必要なんや」
「風評被害で由良町のイメージがダウンする」

由良町の議員たちは極めて語彙の少ない人たちです。誰かに教えてもらったんやね。
タクトを振っている人がいる、と初めから気が付いています。

でも日吉議員は女だから、涙を流して、泣いて訴えたというから、女の武器がうらやましい。

あの悲惨な水俣病でさえ、水俣市議会は泥沼、アホ議会でしかなかった。原田正純先生は、行政は何もしなかった、と怒りを記している。

さてさて由良町議会もお寒いことよ。結局、議会とは、議員とは、いったい何のためにあるのか。アホらしくて相手にしていられない。
ジャーナリストも、骨のあるのが、すっかりいなくなった。テレビや新聞のメディアでは、その場限りのバラエティ番組になってしまった。

真贋のある重いテーマは受け付けない。情報管理されていることに、気がつこうではないか。

私は、「誰とも仲良くできない」と揶揄されても、被害者を笑い物にしてアホにする人たちと一緒になって笑おうとはさらさら思わない。
低周波被害者は、性格の変化など、本人の知らぬ間に、考えが変わっていくこともある。

それでも汐見先生は低周波被害を見つめ続けた。日吉フミコさんもそうだったと聞いている。