これは似非やね。

7/31日付けの記事を見ながら、どうしても変だと思いました。その後、「健康被害の根拠学ぼう」などという記事があったので、余計に、あれれ、と思ったものです。

まず、下図に用意したH特性、A特性、G特性の、低周波低減グラフを見てください。
どれも低周波は聞こえないから、と減衰補正をするのです。聞こえないから影響はないと評価します。

2/24日付けのページで説明したように、H特性は、A特性よりもリスク評価が可能だとしています。
このような減衰補正が、どれだけ低周波被害者を否定して苦しめてきたことか。彼は環境省の評価委員なのだ。

真実は、聞こえない超低周波音こそが被害者に最も大きな苦痛を与えています。この事実を隠すために、被害を隠ぺいするために、環境省は、「風車騒音は超低周波音ではなく、通常可聴周波数範囲の騒音の問題である」としているのです。

言葉のトリックを使って、うやむやにしているのです。環境省の見解は、根本的に誤っています。
この新聞記事は内容が破たんしています。

7/31日の記事では、「風車騒音」と書かれて論じられています。結論には、「騒音規制法による停止命令を・」と締めくくられます。これが、記事の結論です。

交通騒音と比較し、「音が気になる」より物理刺激が強い、とか、上半規官裂隙症候群?とかいう障害を持っている方、だとか、(これって、「精神疾患の者」と書いた環境省の報告書の通りや)、風車騒音と「睡眠障害」とか、問題のすり替えばかりや。

風力発電の低周波被害の様子を、あれこれと言葉にしながら、骨格は、騒音として、聞こえる音として評価しましょう、という記事になっています。

この新聞は、そんな目的が分らないのか。いやいや、分かっていながらやっています。だって誰も分からないからね。

風力発電による被害の原因は、周波数1Hz、2Hz周辺の耳に聞こえない空気振動です。
先のページで、3教授による低周波測定で説明したように、明確な高調波(倍音)が見られたり、自然界にはない尖頭化した、特異なピークを持つ被害成分があって、それが継続し、連続することにより低周波被害(風車病)になるのです。

聞こえる音が原因ではない。騒音が被害原因ではない。汐見文隆医師は何度もそう言って解説してくれたものでした。

ちなみに1Hzの波長は340mです。住宅はすっぽり入ります。部屋の隅では、確かに気持ち悪い空気振動を感じますが、それはまた付随した被害です。
被害感覚として、住宅内では低周波が増幅されているように感じます。だから被害者は皆、家の中にはいられないので、表に停めた車で朝まで時間を過ごしたのです。

かつて愛媛でこの先生が講演したことがありました。
資料は環境省のものでした。推進派か環境派かは知らないけれど、「愛媛では被害は確認されていません」、「環境課と一緒に勉強しています」というお話でした。

低周波被害に苦しみながら死んでいった被害者が何人もいるのに、よく言うよ。
由良町でも同じ被害があるのでよく分かります。アウシュビッツの看守と同じで、自分は関係ないと言いながら、苦しみながら死んでいったものがたくさんいて、その被害者たちから助けてくださいと懇願された議員や町長、職員がいます。

私は、彼らを普通の人とは、どうしても思えません。鬼やね。

さて、全国に巨大な風車建設の計画があるようです。
上記に述べたように、耳に聞こえない0~20Hzの超低周波音を無視して、風車騒音として、交通騒音と同じ扱いにするとどうなるのか。

超低周波音こそが被害成分のある部分だということは世界的にも分かっています。
松井も言っていることだが、水俣病と同じやり方やね。問題の所在を、できるだけ多くの人に分かってもらおうとした似非記事には驚いています。

私の下手な解説で、深読みできる人がいるのかいな。
実際に風力発電が建設されて、その地域に低周波被害が広まれば、嫌でもどうでも分かります。

その時、その社会はもうボロボロになっています。(精神疾患、という表現は本当です。そのようになります)
谷口さんが何度も言っていたように、「風力発電は悪いものだけれど、このことを通じて、世間というものが、社会が、これほどまでに落ちぶれていたとは、そのことがよく分かったよ」ということになります。

是非、ユーチューブにアップされているので見てください。「風力発電、低周波被害」です。「由良守生」、「morio yura」もよろしく。

松井騒音制御工学会