6月議会の一般質問要旨

6/13日、一般質問を致しました。平成23年12月議会からですから、年4回の定例議会で、これで23回目となります。
本当に具合の悪い人は、とうに亡くなっていますので、「死せる孔明、仲達を走らす」か、と思いながらの抗議でした。

苦しみながら亡くなった被害者たちは、孔明のような智者ではなく、どこまでアホなんやと泣けてくるような状態でした。
畑中町長や議員たちは、まるで被害者をバカにして笑い物にしています。

私ですら容赦のない弾圧が繰り返されるのですから、一般の被害者は、それはもう叩きのめされてきたと思います。
協力金の配布もあるようで、地域社会は汚れて引き裂かれてしまっています。

町長答弁は、国へ言ったらどうか。まるで他人事で馬鹿にした答弁でした。国において検討したようだ。関係している知見は得られていない。
2016年に検討会の報告が行われており、健康被害に直接関係する知見は確認されていない。というものでした。

協定書も何も、町民が苦しみながら、何度も役場に訴えているのに、被害の届けはない、という。信じられない地獄絵がここにありました。
全国で風力発電の建設計画が進められています。被害者を無視して人格を貶めて差別する。嬉々として被害者を弾圧して迫害する。

日本の社会が溶けていく。

 

 

一般質問要旨

風力発電の低周波による健康被害について

私は、平成23年12月議会から延々と風力発電が発する有害な低周波により、地域の人々が被害を受けて苦しんでいることを伝えてきました。
もう5年半になります。風力発電による被害を訴えてほしい、という依頼を受けて始めたことでした。

当初のことから思うと、随分と回数を重ねてきたことに驚いています。低周波被害とは何か。
低周波空気振動により、被害者はどのように苦しむことになるのか。私もこの5年半の間に、本当に詳しくなりました。

風力発電公害の第一人者である和歌山市在住の汐見文隆先生には、縁あって、暖かく厳しいご指導をいただきました。
また、40年前、西名阪自動車道、香芝高架橋の低周波公害の裁判で活躍された京都大学理学部名誉教授の小林芳正先生には、ヨーロッパやアメリカにおける風力発電公害の紹介と、専門とする振動工学、振動学について、貴重な勉強をさせていただきました。

お二人とも、低周波公害の第一線で問題解決に当たってこられた日本有数の大科学者です。
おかげで私は、迷うことなく、由良町における21基の風力発電が低周波被害の原因であることを確信して、今日まで多くの被害者のために窮状を訴えてきました。

先日、テレビ朝日の討論番組「朝まで生テレビ!」でエネルギー問題を議論していました。
国会議員の片山さつきさんが、「風力発電は音の問題があるから、日本ではもう限られた場所でしか建設されない」と説明をしていました。

「音」がうるさいからダメだということでした。
低周波音と言わずに「音」と発言した辺りに、さすが事情を知った政治家だと感心したものでした。
確かに「音」ではありますが、人の耳には聞こえない「低周波音」という特殊な風力発電独特の音波です。

畑地区の被害者でも、「音がうるさくて寝られない」、「家の中にいられない」と被害状況を訴えています。
風車病、ウィンドタービンシンドロームで内耳が損傷しているためです。ワシントン大学の耳鼻咽喉科ソールト教授の動物実験によると、強い低周波音を聴かせると動物は一過性の「内リンパ水腫」(よく知られたひどい目まいの起こる「メニエール病」の原因ですが)になるそうです。

これは強い低周波音を短時間聞かせると起こる現象で、もしそれよりも弱い低周波音を長期にわたって聞かせたら、それが与える障害は一過性ではなく、永続的であるかもしれません。
一般の人には聞こえないのに、「音がうるさい」としか表現できないのです。

最近は、エネファーム、エコキュートなど、身近な生活圏内にも低周波被害の様子が伝えられるようになりました。
吹井地区の老人福祉施設にあるエコ給湯器からも有害な低周波音が出ていて、近所に住む人が苦しさのあまり由良町役場に相談してきたこともありました。

その人は、今も随分苦しいと、避難生活をしていると聞いています。有害な低周波音が連続していて、人が低周波被害にあう確立は10%程度だろうといわれています。
頭痛や目まい、吐き気や辛んどさで健康が損なわれ、生活もできなくなるような人はさらに低く、100人中、1人か2人だろうと思います。畑地区では、それが5~6人だろうと感じました。

しかし、被害者が少数だからと言って、無視することは正しいでしょうか? 日本国憲法は第11条において、「国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない」と規定しています。
少数だからといって、その人たちの基本的人権を無視したら、LGBTや障害のある方の権利は保証されません。

「基本的人権は、犯すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与えられる」のです。
被害の程度が、それぞれの場所、体質などにより違っていました。
2015年3/25日付けの畑地区で行われた大学生による調査報告書では、117軒に住む270人のうち、19%の人が被害症状があると訴えています。

先のテレビ討論番組では、司会をしているジャーナリストの田原総一郎氏は、「エネルギーの問題のこれからは、もはやイデオロギーではなく、リアルな問題として解決に向かうべきだ。」として、議論を進めたいと話していました。
そのとおりだ、と私も思いました。

地球温暖化だ、CO2削減だ、と、何か別の所に価値判断を置いて、あたかもそれが絶対的な判断であるかのように危機感を煽ってきた。
それが再生可能エネルギー、自然エネルギーという妄想でした。いや、環境ビジネスのためのトリックだったのです。

「環境ビジネス」という業界があって、今、どんな環境ビジネスが儲かるか宣伝している商売があり、それに参入してくる業者があるだけなのです。
去年、2016年のエネルギー白書によると、わが国の風力発電による発電量は、火力発電や水力発電などのその他全体の電力量のわずか1%もないでしょう。

イギリスも同じ状態だと思います。そんな電力は、電力業界から見て物の数ではありません。第一、そうやって高い電気を買い取らされた電力会社は電気料金値上げで損失を回収できるのだし、環境ビジネス会社はそれがわが国の電力需要に役立つかどうかなどはどうでもよく、風力発電所を作ることで儲かりさえすればよいのですから。

今、風力発電の固定価格買取制度で、55円/kwhとされています。太陽光発電は、規模により24~33円/kwhです。ドイツの真似をして、制度化したらしいと聞いています。

ちなみに一般家庭の電気代は、15円~17円/kwhです。随分と大きな差があります。55円÷15円 = 3.7倍です。夏場ですと、ほとんど動かない使い勝手の悪い風力発電が、なぜ、こんなにも高価な代償を払って、維持しなければならないのでしょう。

このばかげた費用を、私たちは再エネ促進賦課金として気前よく支払っています。
我家に来た電気料金の伝票を見ますと、請求額3.137円のうち、317円が再エネ促進賦課金となっています。1割の負担ですね。

国民全体が支払うことになりますから、膨大な無駄金が費やされています。何のために莫大な金をかけて風力発電を建設して、買い取り価格で3.7倍も高い電気代を支払わなければならないのか。
観光資源になるからですか。

まさかそのようなバカげた感性の人はそうはいません。CO2を削減して、地球温暖化を止めるためでしょうか。まったく、そのような効果のないことは全世界で実証済みです。

ですから、先ほどのテレビ番組で、司会者は、「イデオロギーではなく、リアルに、本当の事実、真実を、タブーのない議論をしよう」と論じたのです。
さて、由良町の風力発電被害です。国が用意した金、計画で、21基の風車が由良谷を見下ろし、低周波公害を引き起こしています。

もはや由良町は、全国有数の風車被害地として、全国の反対運動の根拠となっています。去年、9月、亡くなられた畑地区の被害者(Tさん)も全国で風力発電の被害を訴えました。インターネットにも、あちこちに記事として記載されています。由良町の低周波測定グラフが全国に流通しています。
新聞やテレビといったメディアには出ませんが、いまやインターネットにより、自由に情報が行きかっています。

水俣病のときのようなひどい対応は、今の時代には合わないと、私は確信しています。
水俣市では、今もたくさんの水俣病患者が裁判をしています。国による被害調査もされていないそうです。

先日も水俣市で、水俣病でなくなった人たちの合同慰霊祭の様子がテレビニュースにありました。厚生労働大臣や環境大臣、熊本県知事などが出席していました。
被害がわかっていながら知らん振りするのも大変だろうなと思いました。社会レベルの低さを見たものです。

岡山大学の津田敏秀先生が主張するように、いったい行政は多額の費用を投じて、何をやっているのか、ということでした。
風力発電の低周波被害も、まったく同じ経過をたどっています。

関係のない地域の人から見ると、笑い話のような被害です。
是非、公の被害だ、という事態を認識していただいて、由良町を取り囲む21基の風力発電の停止、撤去に決断してもらいたいと考えます。

質疑 ①

先月、5/13日、私は下津町の大窪地区という風力発電被害のある集落へ行ってきました。
由良町と違って、ずいぶんと山の中でして、宮原駅のところから、風車のある山へと登って、山越えをして、由良町から2時間ほど、かかってたどり着きました。

当日は、小雨の降る雨模様でして、大窪地区からは風車は見えませんでした。しかし、何か感じるんですね。
由良町の畑地区にいる時と同じ、シンシン、といった風力発電独特の低周波があることを感じました。

さっそく汐見先生の低周波測定機で低周波を測りました。今日は参考に、畑地区で測定したデータと2枚、用意しました。
両方とも、周波数2Hzのところに先の尖った、特異なピークがあることがわかります。有害な被害成分です。自然界には、このような卓越した波形はありません。

大窪地区では、汐見先生が何度も足を運び、風力発電の低周波被害の恐ろしさを訴えてきました。何冊かの本や冊子として出版されて、全国に紹介されています。
和歌山県環境課においても、毎年のように、9回もの低周波被害の実態調査を実施してきました。

結局、大窪地区では2軒のお宅が、地域を出ていくことになりました。何度も救急車で運ばれて、検査を重ねられたそうです。
余所での生活を余儀なくされました。

私も何度かその被害に苦しむ人たちと話したことがありまして、由良町の畑地区の谷口さんも、亡くなるまで、お互いを励ましあっていました。
たぶん畑地区と同じで、他にもたくさんの被害者が低周波に苦しんでいるんだろうな、と大窪地区を歩きながら思いました。何人かの人と話しました。

大窪地区は周囲がミカン畑です。私もミカン農家でして、お互いのことがよく分かったと思います。
帰り道は、加茂郷から国道42号で帰ったんですけれど、最近の道路橋はコンクリート製が多いことに気がつきました。

橋梁をコンクリート製にするか、鋼鉄製にするか、ということは道路公団や国土交通省が決めることでした。
私も何度か橋梁設計を担当しましたので、その時は業界の受注バランスだろうと思い込んでいたものでした。

しかし、40年前の西名阪自動車道、香芝高架橋の低周波公害のことがあって、鋼鉄製の橋を多用すると、低周波問題に触れることになる。
確かに鋼鉄製ならば、軽くて、長大なスパン、形状も自由です。

それをコンクリートで作ると、重くて、とても自由度は制約されます。
それでもコンクリート製の橋は、低周波を出さないのです。
これがコンクリート製の橋梁が多くなってきた理由なんだろうと思いました。

表立っては、選択の理由が強調されることはありません。設計段階の比較検討表にも、具体的に書かれることはないでしょう。
40年前の香芝高架橋の低周波公害事件は、それほどの教訓、実績であったと思います。

風力発電の低周波により苦痛を感じる人は10%程度だろうといわれています。
先ほどの畑地区のアンケート調査では、19%もの人が、被害を受けていると回答しています。

この深刻な低周波被害を否定することは、「タバコを吸ってガンにならない人もいる」と言っているのと同じです。
健康被害があることは、今や誰でも知っているのです。
被害があることを知っていながら、それを否定する。

そこには論理に、道徳的に、かなり無理があります。
「風力発電に低周波被害がないことを証明してほしい」と発言してくれないか、と私は何度も被害者たちから頼まれました。

畑中町長。どうでしょうか。
被害者からの切実な問いかけに答えていただけませんでしょうか。

質疑 ②

「風車騒音は超低周波音による問題ではない」とする環境省の見解は根本的に間違っています。
風力発電施設では、人の耳に聞こえない超低周波音こそが被害者に最も大きな苦痛を与えているからです。

イギリスには、風力発電の低周波問題で有名なレべンタールという学会のボスがいます。このレべンタールでさえ、あちこちの論文には、「規制当局は低周波ノイズの迷惑が現実問題であることを認めるべきで、評価法を改善すべきである。

とくに低周波音を人の聴覚に合わせたA特性で計測するのは不適当であって、この方針は規制当局をミスリードしてきた」と論じています。
一方、我が国では、、「風車騒音は超低周波音ではなく、通常可聴周波数範囲の騒音の問題である」と明言しています。

日本の環境省の立場は、諸外国とは状況が大きく異なっています。
私は京都大学理学部名誉教授の小林芳正先生からヨーロッパやアメリカの風力発電被害の論文や記事をたくさん紹介してもらいました。一生懸命読みました。

日本では、低周波被害が否定されているだけではなく、むしろ風力発電事業が政策的に推奨されているからでした。
といっても、風力発電の電気は、すべての電気量のわずか1%もありません。これからも伸びることはないと私は確信しています。

それは、由良町で現実問題として、実証されたように、巨大な音源、高さ100mを超す風力発電が発する、ものすごいエネルギーをもった超低周波音が、地域の人々に健康被害を与えるからです。

畑中町長が、どれだけ風力発電の低周波被害を否定しようとも、もはや隠しようのない現実があることは明白です。
今、ご指導いただいている京都大学理学部の名誉教授である小林芳正先生や、同じく奥西一夫先生は、それは優れた科学者です。日本の頭脳だと私は思っています。

ですから私は自信を持って、由良町で引き起こされた風力発電の低周波被害を訴えています。
全国の風力発電の低周波被害者が、私の訴えを見つめています。

ですから責任重大なんです。
水俣病が、水俣宣言を出しても終わらないように、風力発電の低周波被害は、根本的に原因を取り除かない限り、終わることはないと私は考えています。

是非、風力発電は止めていただきたい。被害者たちの声を真摯に受け止めてもらいたいと思います。

寄付された本の活用について

4月のことですが、京都市の図書館で故桑原武夫氏の蔵書1万冊が寄贈されていたものが、廃棄処分されていたことがニュースになっていました。
京都大学の有名なフランス文学者であられたようで、世界の名著などの全集、研究書などがあったようです。

私も本が大好きなので、京都市ですら、こうなのかと残念に思いました。すぐに由良町でも、同じことが行われているのではないか、と気になりました。
公民館や各地区の集会所などには、寄贈された書籍がたくさんあるはずです。

最近では、タブレット端末ですか、iホーンや、iパッド、などのインターネットで気軽にニュースが読めて、電子書籍の普及も進んでいます。
しかし、紙に印刷して、製本した本には、それぞれに独特の味わいがあり、紙の書物を読む行為自体が、深く考える姿勢であろうと私は思っています。

寄付した人にも、置き場所がないとか、多くの人に利用してもらいたいとか、様々な事情があると思います。
あるいは、小学校や中学校ですと、是非にも子供たちに読んでもらいたいと考えて、新書を買って寄贈される方もおられることでしょう。

よく手にとって読まれる本ですと、1年くらい経つと、ボロボロになって、バラけてしまうことが往々にしてあります。その本にとっては、本冥利に尽きると思います。
私も学生時代に卒業論文を書きまして、それが研究室で、2、3年も経たないうちにバラけてしまって、跡形もなくなっていたと、後日、聞いたことがありました。

それほど、私の書いたものが、利用されたのかと思うと、うれしい出来事でした。
しかし先ほどのニュースにもあるように、「利用実績が少なかったから捨てました」では、あまりに高価な本なのに、もったいないと感じました。

由良町ではどうでしょうか。値打ちのある資料もあると思います。中には、その時代を象徴するような歴史的遺物、あるいは地域に伝わる伝説や物語を書物に取りまとめたもの、あるいは、最近、食育などと言われる様な地域の食文化、金山時味噌や各種の味噌の製法、漬物の作り方、などを取りまとめた書物など、隠れた名著があるものです。

一般には、本はどんどんと使い捨てにされていきます。百姓仕事ですと、鍬や鎌と同じ道具です。
今は、アートとして有名になりましたが、浮世絵や大津絵なども、その類です。日本にはなくて、海外で保管されていた話をよく聞きます。

よほど趣味があるとか、仕事に使うことがなければ、関心は薄いものでしょう。
それでも本は、人間生活にとって知恵の宝庫であり、大事にしなければならない文明の利器だと思います。
由良町では、本の管理は現在、どうなっているのでしょうか。

廃棄処分する場合、町民に知らせているのでしょうか。
私はデータベースを構築し、本の管理に、町民も参加する場面があるべきだと考えます。

インターネットを使い、全国に公開してもよいと思います。
最終的に、段ボール箱の原料とされるのか、焼却されるのか、あるいは再度、その本、本来の目的に再利用されるのか、多くの人が参加して、考える場があってよいと思います。

由良町の答弁を求めます。

 

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