被害者たちは塗炭の苦しみを味わっている。

これは由良町で聞いた世間話です。私も町会議員ですから、いろんな人と話します。

① 歯痛で歯医者に行っても原因が分からない。神経が痛んでいるのか不思議な痛みに困っている。
② 耳の周りが変に痛いような凝りのような感覚がある。肩の辺りが凝ってきて、気分の悪い時がある。
③ 風力発電を遠くから見るだけで、何かしらゾッとする。
④ これ以上、風力発電が建設されたら、由良町には住んでいられない。
⑤ 小さい子供に影響があるのか心配だ。近くには行かないようにしている。
⑥ 畑地区のこども園には、子供は就職させない。
⑦ 山の上にたくさんある風力発電は嫌な感じがするが、言葉にして反対だとは言えない。誰も良いと思っている人はいない。
⑧ 議員の人は変な人ばかりだ。由良さんは、なぜ一人だけ風力発電に反対しているのか。みんなが変だと言っている。
⑨ 議員をクビにならなくて良かったね。いつ辞めさせられるのか心配したよ。

百姓仕事の合間に気楽に話しています。最近は被害を伝えるチラシを配ることもなく、地元紙でも風力発電被害を取り上げることは無くなった。
しかし由良町の人でも着実に風力発電の被害の恐ろしさは浸透していた。
とくに白山池から玉石寺までの間で、四人のオッサンが苦しみながら死んだことは誰でも知っている。

周波数2Hzで、音圧90dbもある町内最大の被害地域だ。特異なピークを持った激しく振動する低周波だ。自然界にはない、風力発電独特の衝撃波だ。
今年の8月~11月は、5基のうち2基か3基、ゆっくり回しているが、5基とも、フル稼働で回してみな。
ウソだと言うなら、その時、低周波音測定機 NA-18Aで測定してみればよい。

私は死んだオッサンたちと死ぬ数日前に、手を取り合って話したことがある。
泣きながら事情を訴えた人、もう我慢できんと叫んだ人、ワシは何もないと逃げるように言いながら近所の人には被害の苦しさを訴えていた人。
家族がいるのに、なぜ誰も被害を言わないのか。区長さんは知っていながら、なぜ被害は知らないと言い続けるのか。

世間話でしか、被害のことを話題にできないものなのか。
町長の施政方針では「いつまでも住み続けたい由良町」というのがあった。これを称える議会の面々。
由良町に住む人々の絶望の言葉を多く聞いた。

テロ事件、TPP と国際的な問題が身近に迫っています。最近、ドイツやフランスから数名ずつ我が家に来て話しました。
日本人は、あまりに国際的な事情に無知です。テレビや新聞で、私たちは情報操作されています。TPPは英文ですが、誰か日本語で読んだ人はいますか?
多民族国家、移民問題、社会福祉、何もかも日本人には分かりません。騙されないように注意が必要です。それでなくとも我々は十分に貧乏になっています。

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