詐欺師と紙一重

45年前、私が学生時代に聞いた話だと、当時も石油の枯渇が問題になっていて、代替石油の開発が話題になっていた。結論は石炭の利用だったかな。ガスにして利用するとか、今とほとんど変わらない。水H₂Oを分解して、というのはコストがかかるから笑い話だった。化学的にはコールタールなどの粘度の高い石油を分解して、ガスやガソリンを取り出せないか、と言われていた。

ダメだったんだろうね。炭素結合がどうしても切り離せないとか、採掘が難しいとか、夢のある話だと思ったんだけど。そこで今日のウソ話の記事だよ。「技術力で強靭化」と書く。あたかも水から石油が抽出されるんだと言わんばかり、いや、そう言っている。ウソつけ。このウソは昔からあって、youtube 動画にも水を燃料にして走るバイクの様子がたくさんアップされていた。

幼稚な、というよりバカげた演出よな。水が燃えるわけないのに。今、福島でも同じことをやっている。太陽パネルや風力で水素を作って、それから何かに利用するらしい。やって見れば分かるけど、採算面で無理だ。生産面でも、いくらプラントを大きくしても追いつかない。記事には2年後、令和6年に日量1バレル(159リットル)の合成燃料を生産すると言う。

そして令和9年には、日量300バレル(47700リットル)のプラント建設を計画すると言う。それがメタンなのかガソリンなのかは分からない。海外の水素を使う、というのはメタンガスから水素を作ることだからね。アホな話よ。天然ガスはそのまま燃やした方が安くて簡単だ。つまりな、今日の産経記事は、こうだったらいいのにな、という期待倒れの妄想なのだ。

1リットル当たり700円のガソリンを使うか。風力や太陽光と言った、使い物にならない電源で、何ができると言うのか。福島ではその失敗を何度も見ているではないか。この記事は単に代替エネルギーの開発を謡うだけではなくって、CO₂ゼロ、カーボンニュートラルを建前に情報の統制に迫っている。あるはずのない妄想だ。あの戦争の時と同じよ。

今もニュースではウクライナで「ナチズムの撲滅」と言っているでしょ。スローガンだね。それがどれだけ歪んでいようが嘘八百であろうが、誰も反対できないのが歴史というものか。風力発電の被害を訴えたh23年のこと、今は過渡期だからすぐに再エネの時代に移り変わる、と聞かされてきた。あれから10年経つけど何も変わらない。風もないのに風車が回っている。

デモンストレーション、演出のための被害に苦しみ被害者は死んでいった。私は技術開発部にいたからね。技術開発が、いったい何だか分かるのさ。画期的な、とか、革新的な、とかさ。あるわけないだろう。水は燃えない。こんな当たり前なことが分からなくされている。ハウステンボスのオランダ村の風車は電気仕掛けで回っている。

同じように由良町の風車も余剰電力を使って回している。発電の役になんか立ってはいない。何のために風力発電をやっているのか。風力被害者を弾圧して喜んでいるのか。この記事が明らかにしているではないか。すべてはウソなんだよ。