風力被害の本質、何が悪いのか。

もう一度この本を読んでみて、「風力発電の被害」とは国を挙げての人々の狂気でしかないことがよく分かったよ。再エネ被害のことが何も書いていないことに、御用学者の忖度を見た。原発推進とか、空虚な政治論に「畑」が違うだろうと思った。問題は、日本人がそれを見て、誰も批判しないし悪口を吐き散らすこともない、ということだ。

一つの例として、水素H₂は燃やしてもCO₂を出さないと政治ニュースは繰り返す。しかしその原料がメタンガスCH₄なら、結局同じことやないか。こんな簡単な論理の不都合に、誰も気づかないはずはない。風力発電など、たまたま私が建設コンサルタント会社にいたから、風車を回す風なんかどこにも吹いていなかったという事実を知っている。

あれはハウステンボスの観光風車と同じで、電気仕掛けで回していたのだ。当然のこととして発電なんかしていない。たまに強風が吹くことがあって、勢い良く風車が回ると、そんな突飛な電気なんか使い物にはならない。電気は、必要な時に、必要とする電気が安定して送電されなければならない。風力発電にはそんなものない。分かり切った話じゃないか。

ドイツ語で「Kein windpark」と検索した。日本と同じで、たくさんの風力コマーシャルに覆われている。風力被害を心配する記事もあって、よく見ると「ひっかけ」でしかないカラカイ、オチョクリのページだったりする。もう風力被害は明らかだから、後は誤魔化して時間稼ぎが目的だ。いろんな意見が必要だ、とか、賛否両論を見せる。いつもの国や企業の論理が花盛りだよ。

悪党はどこにでもいて悪さが目立つ。由良町でもさ、あの家は昔から悪い、と言われている人ほど、今回の風力被害では嬉々として被害者を弾圧して威張っていた。それが嬉しくてならないんだね。映画ゴッドファザーⅢにもそんな場面があった。世界共通の社会現象らしい。日本の自称、風力反対デモと、ここに添付した抗議デモとは違うでしょ。

日本では「ドイツに習え」と言ってきたから、ドイツが風力発電に抗議している場面なんか見せられんわな。「ドイツでは上手く行っている。日本でなぜ、それができないのかそれをみんなで考えよう」なんてさ、スローガンにして叫んでいたやないか。そんなものが風力反対運動であるはずがない。風力の手先なのは初めから見えていた。

「彼らはいったい何者で、何を目的にしているのか。それを知ることが先決でしょ」ジャーナリストたちはh24年の段階で、各地の風力運動を見て回ってそう結論した。エコなのか? そんな話はタダの論理のすり替えだ。御用学者に御用運動家。プロパガンダ作戦が全国を覆い尽くしていた。「土砂崩れが心配だ」とさ。

悪党は、どこまで行っても悪党でしかない。彼らが一度でも「Stop wind turbines」と言って被害者のために働いたか。黙らせるために、弾圧を繰り返したのだ。あたかも心配する風を装っての「今はその時ではない」「薬を飲んで今をやり過ごせ」「引っ越したらいいじゃないか」役場の手先として働いていたのだ。役場は、どこでも風力被害を否定している。

たくさんの被害者が電話で、あるいは伝手を頼って、助けを求めたのに。公務員ってさ、冷たいというか冷ややかな氷付きやね。トテモトテモ。海外の風力反対デモを見ていて、多くの人が参加しているのが分かるだろう。風車病になると頭をやられるのだ。性格が変わっていって攻撃的、過激になる。ヘンな人になるのだ。

だから日本では精神疾患のもの、障害者の病気、本人の責任だと言って差別して喜んでいる。この状態を煽るのが支配技術だ。ここではドイツの反対運動を添付したけれど、イギリスやフランス、アメリカやオーストラリアでも同じだ。何が悪いのか皆知っている。被害者を狂わせ、排除するやり方には「NO」と言っているのだ。

残念ながら日本にはこの考え方はどこにもなかったよ。由良町だけではなかったのだ。日本の民主主義は与えられたもので、我々が難儀して苦労して勝ち取ったものではない。常に上から(条件付きで)与えられたものだ。だから日本人には自由の概念が本当は分からない。自然も分からない。そんなこと知らないでも結構楽しく生きている。

「生かされている」意識が刷り込まれているんだろうか。ドイツ人の言うことはウソばっかりだけれど、日本人もなぁ、経年劣化、綻びが見えるともういけない。原発なんか50年も60年も経ったら、どんな状態なのか分かっているだろう。自動車を50年、毎日走らせてみなよ。そんなことありえんだろう。火力発電でも同じことやで。

その上で、風力発電なんて嘘がまかり通っている。政治が、行政が、企業が、人々が、何も知らぬと言っている。この本はさ、1年前のものだけど、ずいぶん古く感じるのはなぜだろう。時代は、大急ぎでそのページをめくっている。この人たちも今はもう違った感性に驚いているだろう。ウソつきはもう止めよう。

人の道を踏み外すとロクなことはない。いつまでも人の心に残るで。風力被害に苦しむ人を虐待して笑った人たちはさ、取り返しのつかない破壊者として刻印されている。田舎じゃ知られた話よ。