いろんなお話

低周波被害者の会の窪田泰と話していて、「彼は本も書いているし話も上手い。互いに協力できないものだろうか」と私は聞いた。「彼の書いたものは読んだことがないんだ。役に立たないからね。むしろ害になっているんじゃないか」窪田さんはそっけなくそう言って、彼に同調する谷口愛子を罵った。

最初は風車病に苦しんでいるから助けてほしいと言っていたものが、いつの間にか「私たちは風力発電には反対ではありません」と言うようになっていたからだ。何重にも環境運動家たちに取り囲まれていた。窪田さんはその時、どの被害地域でも迫害されていた。私も何度となく窪田さんを非難する言葉を聞いていた。

h24年のことだ。添付の低周波分析図は谷口さん宅で観測されたものだ。窪田氏は、風力発電による被害状況を地図や地形と合わせて報告書にまとめていた。これを黙って彼らと弄った、ということがケンカの原因だと聞いている。他にも、弾圧が目的だから(今になってそう確信している)たくさんの破壊工作があった。

引きはがしとか、分断、孤立作戦、叩きまくられていたようだ。記事には谷口さんのことが書いてある。ふと見て、だいぶん違うな、と感じた。谷口宅と風車の距離は700mほどだ。山の上だから頭の上で回っている感じだろう。やがてガンになって、最後は心筋梗塞であった。風力発電の被害による典型的な死亡例だろう。

同じことは、谷口さんの録音にもあって、あの人も苦しみながら死んだ、あの人もそうじゃった、と指折り数えて被害を訴えている。Pathway to disease(風力発電は病気になる)を訴えていたのだ。この記事の文面からは、見事にそれが消されていて、聞いた話や症状の羅列が続く。だからどうだと言うのだ。

一度でも由良町役場に対して、被害者が苦しんでいる。風力発電を止めろ、と言ったか。環境運動をしているんだよ。ご自分は安全な丘の上にいて、羊たちの鳴く様をほくそ笑みながら「エコなのか」と資料を見せて発電効率が~、と繰り返す。アレッ、各地のエセ風力反対と同じで、「土砂崩れが~」と調子が似ていないか。

言葉のすり替えなんだよ。誘導作戦だ。だから窪田泰は、読んだことがないんだよ、と言ったのだ。初めから違うことはお見通しだったのだ。もちろん私もそうだと同意した。この新聞には以前、風力発電の被害を否定する御用学者の記事を何度も記載している。環境運動家たちはこぞってこれが最新の情報だと言っていた。

自称、被害者さんたちもそう言って喜んでいた。専門家の先生が味方してくれている、とさ。アホかいな。低周波被害を否定されて喜ぶ被害者はどこにもない。つまり、アンタは偽物だと私は見ていたものよ。谷口さんは各地の風力計画地、被害地に出かけてはスピーチしていたようだ。いっぱしの環境運動家になった気分だっただろう。

一人暮らしで、こんなにも私の話を聞いてくれる。私も一人ものだからその気持ちが分かる。つまりな、引きはがし作戦なんだよ。なんでそんなことさえ分からないのかと今も腹立たしく思っている。最後の時、夜の八時ごろに2、3回電話があった。私は一人で酔って寝てしまっていた。それが最後であった。