測定してはいけない。

私は和歌山工専と長岡技大を卒業しました。大学のホームページには最新の低周波測定機器があって研究活動に利用しているとのこと。高専でも4台の低周波測定器が購入されていて、試しに使ったりしたけれど、一度も利用したことはないらしい。目の前には日高川に沿って山々に巨大な風力発電が林立している。

その麓には、それぞれにたくさんの風力被害者が苦しんでいる。箝口令が敷かれているらしくて、最初は苦しいと言っていたのに、今ではすっかり黙り込んでいる。この地域はヘンな人が多いから近寄れない。そんな現実を見ながらの測定の拒否だ。技大では散々にアホにされてものよ。私が40年前にいたころは、技術者倫理が必要だ、なんて言っていたのに、水俣病や香芝高架橋の低周波公害の時だったから、一時の謳い文句だったんやね。

同じことは全国の大学や高専でもあるらしい。これだけ各地で風力発電の被害が明らかになっているのに、誰も低周波を測定できないでいる。計ったらアカンのや。環境科の先生のアホさが見える。水俣病の時と同じだ。これと全く同じ構図が、社会心理学の先生にも見た。被害地域の、被害者に対する弾圧、地域対策の有様を社会心理学を使った分析に使ってもらえないか、と依頼したのだ。

数人の学者に頼んだけれど、どいつもこいつも私が用意した資料を取り込んだまま知らん顔、拒否を決め込んでいる。学者なんてこんなものだったのだ。水俣病の時と同じでしょ。ウィキペディアはウソだよ。下記の分析図は、由良町の三尾川地区で観測したものだ。風車が止まっている時、回っている時の差を見てほしい。音圧が、40dbも差があるだろう。対数表示だから1万倍もエネルギー差があることを示している。

人の感覚として分からんはずはないわな。ここは谷口愛子さんの実家で、私は何度となくその有様を聞かされたものよ。こんな閉ざされたところなんや、と。畑地区だって同じだろう、と私は思っている。私の住む門前地区でもな。いや、伊豆や伊方だって、下津町だって、同じように厳重に管理、破壊されている。被害者は皆さんコテンパンに消されたでしょ。

東伊豆町の人は高笑いしているで。三尾川地区では自治会費の1万円がタダになっている。百軒ほどあるから年間で100万円ほど地元に落ちると言っては喜んでいる。誰も抗議はしない。許されないのだと言う。畑地区でも皆一様に協力金を貰ったのだろうか。その後の経緯を聞くことができないでいる。ここでは誰も家族総出で引っ越した人はいない。

被害者が死んでも知らん顔だ。迷惑そうに言っていた。大学の卒論で風力被害を取り上げた人がいただろう。若者、バカ者、よそ者の特権で、今、何が行われているのか覗いてみないか。なぜ測定してはいけないのか。なぜ風力被害を言葉にできないのか。被害を訴えるものは精神疾患だ、とする国策に対して、異常だよ、と判断できる自分の正常さを確かめてみないか。

倍音のある音色にも似た、風力発電独特の低周波分析図だ。1㎞も離れるとそれが明確になる。その卓越した被害成分が、余計に苦しさを増す仕組みも分かるはずだ。それをなぜ卓越はないと報告書は書くのか。本当の被害の実態を直視しようではないか。