COP26の市場メカニズム

気候変動対策費として、予定されていた支援金が支払われていないらしい。前ページに書いたとおり、日本はその7割を負担するとある。莫大な金額だから何があるんだろうと思う。私はJICAやOECDのこれまでのやり方が限界に来ているんだろうと思っている。

たしかに日本経由で資金は出すけれど、すべてひも付きで、資金は十分に回収できる仕組みになっているのだ。その旨味をCOP会合では市場メカニズムと称しているんだろう。同紙には商事会社のコマーシャルが大きく記載されていた。すべて税金だよ。それで世界相手にカネ儲けしているんだから大したものさ。

COP記事の貧弱と比べてみても、いかに彼らが活躍しているか説明はいらない。協力した首長は勲章はもらえるし、政財界、園遊会でちやほやされて有頂天の天国を味わえる。原発地域と同じよ。由良町の三井造船でも同じ。国の制度を利用しての褒章だ。悪党ほど喜ぶらしい。社会が溶けていく。

私はこれまで各地の風力反対運動を見て、偽物だ、エセだと非難してきた。市民運動といい、環境運動といい、誰一人として被害者に目を向けるものはいなかった。よく言って、猿回しのサルにされ、ピエロにされて笑いものとして消されていった。最初に風力発電の低周波被害を訴えた東伊豆町、南伊豆町、伊方町、愛知県、淡路島、などの被害者はどうなったか関係者は知っているのだ。

絶対に日本のメディアは被害者の末路は報じない。海外の報道姿勢とは正反対、真逆になっている。そして自称、反対運動でも、絶対に被害者を助けることはしない。あたかも心配する風を装っての隠ぺい工作なのだ。「ドイツでは上手くいっている」今でもそんなフレーズを繰り返している。再エネ100%の時代だ、とかさ。

安手の営業マンだったんだよ。三井や三菱といった大手商社に雇われた工作員だよ。六本木の生研ではそんな連中が今日も笑いあっていることだろう。秋が深まり空気が乾燥して冷たくなる。風力発電の発する低周波で苦しくてならない。「なんと辛抱の良い人たちよ」谷口さんはそう言って死んでいった。