『MINAMATA』に対する反論

前ページに『MINAMATA』映画について、たくさんのyoutube動画がアップされていると書いた。私はそれを従軍慰安婦と同じだ、と書いた。それ以上に、この映画のことをボロクソに批判している動画がアップされていて、結構な視聴率があるのだ。ふ~ん、とそれらの話を聞きながら、コメントを見ながら、『MINAMATA』が、予想以上に深い意味のある映画であることが分かってきた。

朝日だという。中国の陰謀だという。差別につながるから止めてほしい。水俣市の判断は正解だ。たくさんのコメントが書き連ねてあって、真剣そのものだ。それが視聴回数になったんだろう。そして今日の産経抄だ。アメリカのジャーナリストの記事が酷くて、中国のひも付きだ、と書いてある。記事に出てくる人が「村落から村八分にされる」という。

私もそうなっているから思わず笑ったよ。ここに来て、私はやはり吉田松陰などの志士と呼ばれた人たちの生き様を思い出す。斬首の時でさえ、「身はたとえ武蔵の野辺に朽ちぬとも留めおかまし大和魂」と詠った。由良守應も牢屋暮らしと追放処分されたからね。要はプライドの問題か。

ぜひ「MINAMATA」と検索して見てほしい。私も早く本編を見たいと思っている。そこには被害者に対する人々の凄惨な現実がある。なんでそうなのか。今も完ぺきな社会の管理が行われている。部外者の立ち入り禁止。日吉フミコの時代と変わりはしない。『水俣病は終わっていない』。そして風力発電の低周波被害、風車病の恐怖だ。

風力発電反対、風力発電の低周波被害、と検索しても、とうに私のページは出てこない。被害を否定する欄ばかりが延々と続いている。何よりも環境省や総務省といった、国が被害を否定している。あたかも被害を心配する風を装ったページなど、風力事業に沿ったトリックでしかない。ここまで執拗に被害者封じをしている事態も珍しいわな。

だから風力被害とは、水俣病と同じパターンだ、というのだよ。たまたま、谷口愛子さんの録音が残されている。被害者の会合で、いかに彼らが黙らせられたのかも経緯が分かっている。その上で「被害はありません」というのだから、確信的な殺人事件だ。水俣病も殺人事件だよ。以前、フランス人が私に言うには、「加害者が何を言って言い訳しようが、世界の常識では通じない」そんなものらしいで。