メガソーラー、って大きいね。

和歌山市のことが出ていたので紹介する。紀ノ川の北側斜面は、地滑り地形があって、昔から問題のあるところだ。40年ほど前、学生時代に、県の土木課の職員に案内されて現地視察したことがあった。地下水位を計って、地滑りの移動距離をチェックしていた。なんせ地滑りは動き出したら止まらない。

何百トンか、何千トンか、地山がすべり面に沿って滑っていく。紀ノ川の北側斜面は、わりとなだらかに見えるんだけれど、そんな地形だからしょうがない。対岸の南側は険しい地形なのに、違った様相になっている。紀ノ川自体が断層だからね。いつもの震源地よ。

だから、そもそもこんなデッカイ大規模な土地開発をすること自体が間違っている。そこに住んでいる人にしてみれば、そんなことしたら危ないよ、といつも身に浸みて感じていることだろう。行政も分かっていることなのに、なんでこんなアホなことになるんだろう。いつものように政治家が反対することはない。

利権があるからね。環境運動家は、「土砂崩れが~」と言っていることだろう。コンクリートで山々を固めてしまったらよいのか。そもそも、66haの山々を、他にも近隣に三か所の太陽パネル計画があるらしいが、コンクリートで堅固に覆いつくして、何が自然エネルギーだよ。

悪い冗談としか思えない、そんな人がなぜいないのだ。コンクリート屋が儲かるからか。太陽パネルで商売できるからか。これがグリーン成長戦略か。ともかく、地滑り被害だけでなく、エコビジネスにして金儲けしようという魂胆らしい。まともな反対運動をしてほしいものよ。

アホな御用学者は呼ばないでさ、何が悪いのか、何が間違っているのか、真摯に語りつくせばよいではないか。最近、紀ノ川の北側斜面には住宅開発が盛んに行われている。わざわざ危ないところに家を建てることもあるまいに、と思う。悪口を言うと怒られるか。