風力発電の被害者は、このように消されてきた。

2014年の記事なので少し古い感じがする。再エネに対する社会の反応、有様も随分と変わってきている。汐見文隆医師と、畑地区の谷口さんのことが書かれてあるので、再度アップして見てもらいたいと思った。ここには記載はないが、全国には同じ被害にあいながら、地域のタブーにされて消されていった被害者がいるのだ。

苦しみながら亡くなった人もいれば、地域を追われた人もいる。日本では、なんで誰もこの被害に抗議できないのか、と私は腹が立つのだ。この当時には、「低周波被害者の会」の窪田泰さんが各地で総スカンになっていた。汐見先生も同じようなものだった。どこから聞いてくるのか知らないけれど、急に人々が「あれは共産党やと言うではないか」と怒りを見せるのだ。

汐見先生と窪田さんは、よく二人連れで各地の風力被害者を調査した。それを冊子にして、講演会などで風力発電の被害を訴えた。すべてはボランティアだから、なかなか出来ることではない。窪田さんの話では、石碑を建てて汐見先生を顕彰しよう、と言っていた。私も同じ気持ちだ。今は窪田さんの代わりに、私が各地で総スカンにされている。

「我々は土砂災害が心配なんだ」と言うことらしい。低周波被害は何のことか分からない、と言うのだ。和歌山でも、これだけの被害を目の前に見ながら、自称、風力反対運動では「私たちは土砂崩れが心配なんだ。だから風力には反対だ」と地域の人々が発言して拍手喝さいの嵐を繰り返している。何のことはない、風力発電の低周波被害者を否定して、弾圧して喜んでいるのだ。

地域の人々が風車病を否定して、被害者を迫害する。各地の風力反対運動は、まさに真逆の、正反対の環境運動として、風力被害を否定しているのだ。中には分かっている人もいるだろう。しかし誰一人として、「土砂崩れが~」と主張する人々に疑問を投げかけることはない。いったい、風力発電の土砂崩れがどこにあるんだ? と言う人なんか一人もいないのだ。

こんな人たちを仲間に思うわけないだろう。仲間づくり、と言う。最初から偽物の環境運動を始めて、低周波被害を否定する御用学者を招いては、ヘンテコな「考える会」とやらを展開する。海外では普通に「Stopwind turbines !」(風力発電を止めろ)と言って抗議しているのに、日本には、そんなもの一つもない。私一人だけだったのだ。

いや、窪田さんも、日本には風力発電を一基も建てさせてはならない、と主張していた。だから各地のエセ風力の会の人たちと喧嘩ばかりしていた。さすがに国策よな。汚いカネに群がる我利我利亡者たちよ。前ページにも書いたが、これが日本の姿なのだ。葱鴨でしょ。これはいかんな、と思う人もいるんではないか。人道的な被害。そして風もないのに回っている風車。

詐欺事業だ。汐見先生が書いているように、本当は初めから分かっていることだ。良心を取り戻さないか。再エネのプロパガンダなんて、あの戦争の時のアホらしさと同じやで。メルヘンもいいとこよ。私は、谷口さんらの苦しむ有様を見て、何とかしなくてはと思いながら何もできずに終わってしまった。地域の人々はすっかり事件を忘れ去っている。

私に対する憎しみだけは残っているようだ。地域対策の洗脳とは恐ろしいものだよ。この記事を見て、改めて人の罪の重さを見たものだ。