夜行列車の記憶が懐かしい。

かつて夜汽車は全国各地で走っていた。子供のころは、いったい誰が利用しているんだろうかと、まるで別の世界があるように思っていたものさ。40年前の学生時代には、北陸線の夜行列車で帰宅したこともある。お盆のころで、暑い中満席状態だったよ。

数年前、たまたま大阪駅発のトワイライトエクスプレスの乗車券が手に入った。大阪-札幌間で6.400円だったかな。一室貸し切り状態で、とても贅沢な旅行を楽しんだ。帰りは「飛び恥」で、1時間ほどの飛行機は味気ないものだった。

次はオリエント急行とか、ロンドン-エジンバラとか、海外の夜汽車を楽しみにしている。行ってみると分かるが、旅先での会話も楽しい思い出の一つだ。「旅は恥の書き捨て」これはいかんな、と強く自分に言い聞かせている。

マナーは、どこへ行っても大切なルールだ。それと謙虚さと。普段の日常から抜け出して、旅に出かけたくなってきた。ワクチンを打っていないので、ヨーロッパは入れてくれないかな。せめて日本でも、気軽に利用できる夜汽車が復活してくれたらよい。

贅沢なホテルよりも、よっぽど楽しい出会いがあるもんさ。