低周波音被害者の会、窪田泰氏が不調らしい。

関係者にとっては、猫廼足としてメールを受け取った人も多いだろう。その意味を説明するメールも頂いていたけれど、この10年の間には私のパソコンが何度も入れ替わってきたので、いつしか古いデータはなくなっている。「80くらいまでは、やりたいと思っている」本人はそう言っていた。今73だから、少し早いかな。たくさんの人から、窪田氏の音信不通のメールが来ている。低周波音被害は、結構深刻だからね。私もその一人ではある。

最初は、汐見文隆医師が国立まで出張して、低周波被害の勉強会、事例報告会を開催して始めたものらしい。何度か動画で、汐見先生の東京での活躍を見たことがある。窪田氏はサポーター、というか、東京での責任者だった。すべてはボランティア、被害者救済の心づくしだった。汐見先生の本にも、その所が書かれている。窪田氏は、さらに汐見先生の低周波測定データを、見やすいように加工した。卓越した被害成分とは何なのか。

音圧を測定しただけでは分かりにくい数値表を、分析図にして説明した。これには、もともと波圧データがあって、いろんな周波数を一緒にして、こんなに空気振動しているでしょ、という説明であった。それを卓越周波数と言って、風力発電なら2Hzの所で大きく上下に振動していることが分かる、これが被害の原因だ、と細かく説明したのだ。私のページにある土木学会での論文に書いたとおりだ。ソースはここにある。

倍音、高調波だ。卓越した周波数は一つではなく、それぞれの被害を及ぼす機器には独特な分析図が得られている。私はピアノやバイオリンと同じやな、と思ったのだ。だから人の心に影響して、人をこんなにも苦しめるのだと考えたのだ。日本での低周波被害に取り組む先駆者として、汐見先生は神のごときだ。重機メーカーなどには当然騒音対策として研究が重ねられてきたんだろうが、とても低周波被害者対策まで手が回らない。

行政は、環境省などは被害者の弾圧に凝り固まっている。私は、たくさんの罵詈雑言を聞かされたよ。私に対する個人攻撃だ。これが公務員の言うことか、と驚いたし、一人泣いたものよ。それでもそこには窪田泰さんがいた。彼も行政に抗議して逮捕されたというからね。私も同じ経験をすることになった。たぶん、他にも同じ体験をした人はいるだろう。汐見先生とも、窪田さんとも、何度も口論した。低周波被害を訴えることでは一致していたから、枝葉末節か、今では懐かしい。

だって他にそんな話が通じる人がいないからだ。「土砂崩れが心配だ」という環境運動家が全国を支配しているからさ。低周波被害は頭をやられる。それで弾圧する方は、面白いように被害者を支配して喜ぶのだ。そのように環境運動は仕組まれている。何のことはない。風力発電の手先でしかないのだ。被害者は皆コテンパンよ。私がこれまで紹介してきたように、海外の風力反対運動とは180°違う、真逆のエセ運動になっている。

由良町でも、最初からそのことを聞かされたし、全国で同じ対策が取られていた。地域を追い出されたり、死んでいった被害者たちの悲しさよ。何で人々は笑いものにして喜んでいるんだろう。すっかり社会が破壊されていたのだ。風力発電の低周波被害、それと重機やエコキュートなどの一般の低周波被害、それを一緒になってやるのか、あるいは分けてやるのか、いつも議論してきた。同じ低周波被害なのに、行政も政治も、警察も、まるで対応が違う。弁護士もね。

今、この時も低周波被害に苦しむ人がいて、情報の共有、価値観の構築に話がしたい人がいるだろう。汐見文隆、窪田泰、による「低周波被害者の会」を維持して助け合おうではないか。私は、由良町の風力発電を撤去してもらいたい。