海外では、こんなにも風力反対運動、抗議が行われている。

Protest wind farm(風力発電に抗議する)と検索すると、ドッサリと海外の反対運動、抗議活動のサイトが出てきます。風力発電の低周波被害に関する調査報告書、研究論文もたくさんある。環境省などが、いかにウソをついているか一目瞭然よな。h23年11月、畑地区の谷口さんから風力被害の訴えがあった時、私は環境省の風力被害に関する報告書がインターネット上にアップされていたので読んでみた。

「移動発生源の低周波音等に関する検討調査業務 報告書」というものだ。風車は固定されているのに、なぜか自動車や飛行機などの移動する音源として纏められている。この辺から、私にはヘンな話や、と疑問を持つようになった。184ページには、これも有名な言葉になった「精神疾患のもの」という言葉が出てくる。

国の調査報告書として、これはいったいどうしたことかと不思議な気持ちでいっぱいになったものよ。というのも、h19年には伊豆や伊方で風力被害が明らかになって、汐見文隆医師らが低周波測定を行って原因を確定していたからだ。それなのに環境省や行政の対応は何という敵意に満ちた内容になっている事かと驚いたのだ。

と同時に、野鳥の会や「考える会」といった、環境運動家が、あたかも心配する風を装って被害地域に侵入していた。被害隠ぺいの工作員だった。ジャーナリストたちが由良町に来て、私に教えてくれたのだ。「あの人たちはいったい何者で、何を目的として被害者に接触しているのか、それを知ることが先決でしょ」というのだ。日弁連の環境チームの視察も酷いものだった。

私は、彼らと汐見医師との会談を通して、てっきり被害の解決に乗り出してくれるのかと誤解していた。彼らを案内してきた低周波被害者の会の窪田泰さんも、分からなかったと弁明している。今になって、利用されたんだよ、という結論に至っている。h23年から、風力裁判に至るまで、たくさんの弁護士と話したけれど、全く通じなかった。

せいぜいがサラ金の取り立てとか、B型肝炎の補償とか、貧困ビジネスでしかない職業人の姿を見たものよ。ではなぜ、日本には風力被害に抗議する人が私以外に誰もいないのか。由良町でも、伊豆でも、伊方でも、この写真にあるように、「Stop wind turbines !」と言う人を見たことがない。その真逆として、考える会の人たちは、今はその時ではない、本当に困っているのは役場の人たちだ、などと訳の分からない圧力をかけ続けた。

もちろん地域の人々も風力発電の低周波被害に苦しむ人を怪訝な目で睨むようになっていた。私なんかはすごいものよ。あちこちで叫ばれたものよ。何人かの被害者さんは、私を鷲掴みにして泣いていた。よっぽど辛かったんだろう。そして死んでいったのだ。それをまた笑いものにして喜んでいる役場や人々がいる。「まだ言うてるんか」怒りを込めてそう罵られたものさ。

何度でも言う。海外では地域の人々が協力して、風力発電の低周波被害に抗議している。ところが日本には、私以外に一人もそんな人はいない。風もないのに風車が回っている。そのことにも不思議だと感じる人はいない。再エネ賦課金は電気代の13%だけれど、日本中のそのカネを集めるととてつもない大金になる。利権の塊だよ。気候危機、カーボンニュートラル、どんなスローガンを叫ぼうと、白々しく感じないか。

私は由良町の風力発電を撤去してもらいたい。低周波被害で耳鳴りがして、目まいがして、体がしんどくてならないのだ。先の谷口さんらが苦しみながら死んだからと言って、笑いたい人は笑えばよい。なんでそれが面白いのか、私には関係がない。しかしその感情が地域社会を覆ってしまっていては、とても住みづらい時代だと感じている。風力発電は精神を破壊する。由良町で、その恐ろしさを見たのだ。