福島洋上風力の失敗について

前ページに書いたように、福島沖での洋上風力の失敗は、ダメ押し、と確認したものであった。ところがこれでも風力発電を建設する、というのだから恐れ入る。私のホームページでは、由良町で、風力発電の低周波被害が明らかになって、役場や弁護士、環境運動家、人々の変わりようをその都度、書き綴ってきたものである。

中でも由良町議会での弾圧風景には、ウソだろう、と誰もが感じるに違いない。実際は誰も味方になる人などいなかったけどね。エライ役を貰ったものだと今も思っている。しかし全国で、誰も風力発電の被害を訴えないものだから、私も辞めるに止められなかったのだ。『風力発電の被害』に書いたように、低周波被害のメカニズムは一般の人には分かりにくい。

私は大学の土木科で、環境講座で測定器を使っての実習をして、当時の北陸新幹線の騒音測定にも参加した。汐見先生や窪田さんらの指導もあった。何より被害者たちが周囲にいて、何が原因でこんなに苦しむのか、という切羽詰まった状況にあった。海上では、陸上よりも安定した風が得られるという。その結果がこの記事よ。

由良町だと、夏場はほとんど風は吹かない。風車は回ることはないのに、なぜかいつも21基が勢いよく回っている。11月の小春日和など、わざわざ風車を高速で回して何になるのだと呆れるのだ。電気が余っているんだろう。電気を使うことで、電力会社も、再エネ政策に協力している実態が見えてくる。全てウソのカラクリよ。

そして、こんな風力発電のダメなことは、既に30年前には全国調査で分かっていたのだ。その後も、何度も風力発電を建設して失敗している。失敗履歴を報告書に纏めてみるがよい。たぶんやっているだろう。ダメなことが分かっていて、風力発電を建設するんだから、狂気としか言いようがない。

環境運動家は、「上手くいっているところもある」と強調している。「ドイツでは、」といまだに言っているんだから、アホに着けるクスリはない。風力発電はダメなんだよ。いや、最近は、別の目的があるかもしれないな、と感じている。