東京新聞の怪

サラリーマンだった頃、たまたま高浜原発の元建設課長が上司だった。ちょくちょく、お初天神の小料理屋に連れて行ってもらった。その縁で、発電所の所長さんや、協力会社の社長とも親しくお話を聞かせてもらった。私も設計畑で、原発関連の嶺南変電所などの仕事に携わった。おかげで多少の電気通になったと思っている。それでこんな記事を見ると、なんとウソの塊よな、と驚くのだ。

いや、その嘘よりも、誰も反論しないし、怒りもしないことに危機感さえ感じるのだ。なぜ誰も「ウソつけ !」と怒らないんだろう。ありえないことを堂々と、さも真実であるかのように書いている。それを東京新聞というメディアが恥ずかしげもなく記事にして売っている。少なくとも、東京の地元、東電の人は何も思わないのかと不思議でならないのだ。風力や太陽光は、燃料がタダだと書いてある。

じゃ、再エネ賦課金13%はなんなんや。大型蓄電池が開発されるとある。そんなものどこにあるんや。よく環境運動家が、電気自動車が既にあるから、とっくに出来ているのさ、と自慢気に吹聴するけれど、それで一般の電気が賄えるほど、利用できるとはとても思えない。揚水発電という、山の上にダムを作って、余剰電力を貯めておくシステムがあるけれど、あのバカらしさよりもはるかにアホな発想なのだ。

もしそんなものがあるなら、揚水発電なんか必要ないわな。懐中電気やないんやで。電気とは、必要な時に、発電して送電する。これしかない。稼働率が10%か20%のお天気任せの風力や太陽光など使い物にはならないのさ。地産地消と言っても、誰が地域の再エネを管理するのか。そもそも風力発電なんて、発電してないやん。すべて秘密にして、いかにも風車を回してます、みたいなデモンストレーションをしているのだ。

国家ぐるみでそれをやっているんだから大したものよ。どれだけ風力や太陽光が役に立っているのか、経営内容や実績を公開して見たいと思わないか。きっと、唖然とする詐欺システムが構築されているはずよ。とくに風力発電は火力発電の電気で動かしている。自立どころの騒ぎではない。由良町の風力発電21基を見ると、それが良く分かるのだ。

隣町、広川町の風車のそばには、今でもドラム缶に〇〇本の石油を節約します、と書いてある。なんで誰も「ウソ書くな」と怒らないんやろ。サギなんやで。すべて税金が使われて、それが闇に消えていく。まるでオーム真理教よな。地球温暖化、CO₂削減、ときたら瞬時に思考停止になる。トランス状態になるのだ。この記事には、風力被害や、太陽パネル被害のことは何もない。

宗教のプロパガンダになっていることを見てほしい。そしてこの記事の何が悪いのか、自分の頭で判断してみてほしいのだ。言われたことだけ鵜呑みにして受け売りの言葉で話す。それはタダのアホやで。秋になって気温が下がると、風力発電の低周波被害がひどくなってくる。頭痛や耳鳴りで大変なんだ。たくさんの風力被害者が由良町で死んでいったことを知ってほしい。