水俣市の風力計画について

水俣市の風力計画に反対する道家さんから、反対運動のチラシを貰った。「どう思うか述べよ」、という依頼に、「被害が出るでしょう」としか言いようがない。風車から、一番近い民家は200mの距離だという。冗談でしょ、すごい騒音と低周波被害ですよ。水俣市は、かつてあれだけの公害で名を馳せた歴史がある。それなのに、なんで? と不思議な気持ちになる。

あの時は、「義により助太刀致す」とかいって、多くの運動家が集まって水俣病を訴えた。今も裁判が続いているという。私は由良町の風力発電の被害を見て、水俣病と一緒やな、と思った。水俣関連の本をたくさん読んだ。違いは、風力被害は、環境運動家という、本来、自然環境を守りましょうと言うべき人たちが、地球温暖化だ、自然エネルギーだ、と言って、風力被害者を否定していることだ。

風力被害者を助けようとする人などどこにもいなかった。むしろ弾圧して喜んでいたのだ。添付の表に記載されている風車と民家との距離よ。そして軒数の多さよ。環境アセスなどでは、発生する低周波の等高線を描いたりしている。低周波と言っても、周波数0から100Hzまでいろんな特質がある。とくに風力発電の場合、倍音、高調波がある。

特異なピークを持った被害成分よ。低周波病は空気振動が原因だ。それで内耳の器官を損傷する。田舎は静かだから、たとえ音圧30dbであっても、被害成分が卓越すれば、低周波病に苦しむ人が出てくるだろう。年寄りや、ガンなどの基礎疾患を持った人は、被害にあう確率が高い。3年ほど前、オーストラリアの風力裁判でも同じ記述があった。

しかしこれが行政の姿なのだ。被害に苦しむものがいても笑い話でしかない。「電話してくるな」と市役所に連絡すると怒鳴られるのではないか。彼らは保障されているからね。結局は自分たちで判断するしかないでしょう。私がウソをついていると、よく馬鹿にされますけれど、汐見文隆医師の本や、ニーナビアポントの本を読むと、信じるかどうかは別にして、まじめに警告してくれていると思います。

私のyoutube動画(morio yura)にも、風力被害者の谷口さんの弁、あるいは、2018.1/20日、1/22日、2019.8/24日、2/7日、のページに、被害を訴える悲惨な声が残されています。

以下、道家さんからのメールです。

風車から0,5kmごとの民家等の棟数を地区別に示しています。風車の低周波音の被害者である由良さんがこの表をごらんになり、どんな思いを抱かれたのか、是非聞かせてほしいと思います。

近く行う予定の電源開発との話し合いで、この表をもとに、計画の無謀さを訴えるつもりです。話し合いは、アセス法に則った説明会ではなく、私たちが独自に要求しました。