気候変動に取り組む、というデマ

昨日テレビで経産業大臣が出ていて、「気候変動に取り組む」という言葉を何度も使っていた。以前、環境大臣も同じ言葉を繰り返していた。何のことはない、風力発電の推進と、太陽光パネルの普及だった。彼らが言っていることは、企業の営業担当と、まったく同じ言葉なのだ。

日本の政治家が、それも閣僚が、「気候変動の危機」だという。そのために自然エネルギーの利用だ、風力発電を建設するのだという。その場面に同席していたコメンテーターは、すかさず、曇りの日や夜間、風のない日はどうするのか? と聞いていた。あるいは、変動の大きな電源では、電気として使いづらいのではないか、バックアップ電源が常に必要でしょう、と。

これも決まりきった答えを繰り返していた。まるでオウム返しよ。マニュアルに沿った答弁なのだ。すべて笑い話にもならない嘘だけどね。山の上に大きなダムを作っておいて、余った電気をリサイクルするという、揚水発電の経済性、アホらしさを計算してみろよ。あるいは蓄電池の開発、電気自動車の普及という。いつ、そんなものができるんや。今年か。来年か?

この議論でも、風力発電の低周波被害には、全く触れていないことだった。各地で問題になっている、山々を覆い尽くすメガソーラーのことも、固定価格買い取り制度、再エネ賦課金のことも、すべて知らん顔だったことだ。こんな無責任な政治もないわな。全国で、風力発電の建設に反対したいという個人の声を聴く。しかし後日電話してみると、「このことは内緒にしておいてほしい」という腰砕けの場面を何度も聞いた。

以前、汐見文隆医師も、風力被害者に依頼されながら、すぐに拒否されて追放されてきた。自称、風力反対、自称、風力被害者、という人たちが、なんで同じパターンを繰り返すのか、実に不思議な光景よ。なに、初めからジャーナリストたちは彼らの正体を見抜いている。彼らは反対しているのでも被害を訴えているのでもなく、環境運動をしていたのだ。その始まりが伊豆や伊方の風力発電被害だと窪田泰さんは論じている。

なるほど、風力被害者が「私たちは風力発電には反対ではありません」と繰り返す風景は異様である。地球環境を守る、気候変動に取り組んでいるんだろうか。私には頭がおかしいんだとしか思えない。今朝のtwitter記事に、長野県の風力計画が中止になった、とあった。長野県では、以前にも同じような風力計画を拒否したことがあった。信州人は議論好きで有名だ。朝まで飽きもせずに話し合う。私のような和歌山人から見ると羨ましい。

だって誰も私の話を聞いてくれないからね。『風力発電の被害』に書いた通りさ。風力発電のアセスメント、閲覧書には低周波被害の記述がない。各地の風力反対グループは、そんなものお構いなしよ。情報操作に加担していて、被害隠ぺいの仕掛けになっていることはこれまで書いてきたとおりだ。全国には、私より頭の良い、優れた人は大勢いるだろう。学歴を誇る人もいるだろう。

せっかくの能力を、デマやプロパガンダに踊らされて、アホにされているとしたら悔しいとは思わないか。海外では、普通に「Stop wind turbines ! 」と言って抗議しているで。日本だけ、情報を遮断されて、騙されていることに気が付いてほしい。風力発電に反対しよう。風力被害に抗議しよう。被害者を助けてほしいのだ。