被害を訴えるものは精神疾患という優生思想

障碍を理由に避妊手術を強制されていた時代があって、最近まで裁判が続いていた。日本でも政策として人権が踏み躙られていたのだ。医者の仕事も因果なものよ。中には必要な処置もあっただろうが、個人として難しい判断もあったことだろう。

私が環境省の報告書(h23.3月、P.184)に書いてある「低周波音暴露による健康影響が出やすい人の特徴として、精神疾患を有する人あるいは精神疾患気質を有する人」を見た時も、なんだこりゃ、と驚いたものよ。

畑地区の谷口さんから、h23年11月末に風力被害の相談があって、その時渡された資料などを基に、インターネット検索や地域の人に聞いて回っていた。

汐見先生という和歌山市に住む、元日赤病院の先生が風力被害を詳しく調べているらしいことも聞いた。

h19年に、汐見先生らは、伊豆や伊方で風力発電の低周波被害を調査して、多くの被害者がいることを知ることになる。

それがどうしたことだろう。汐見先生らは伊豆や伊方を追放されて、その結果として、前記のような、h23年度の環境省の報告書の記述となる。

それだけではない。h24年、h25年、と毎年のように、風力発電の低周波被害は否定されて一般に公開されてきた。中身は本当にひどいものよ。海外には被害報告はない、知見もない、と書かれている。

汐見先生は低周波測定器で測定して、風力発電独特の周波数2Hzの所に卓越した加害成分がある、と指摘しているのに、環境省の報告書には卓越した周波数成分はないと書かれている。

汐見先生のものは、リオン社製NA-18Aによる1/3オクターブ分析である。私のyoutube動画(morio yura)にアップしているが、分析図のグラフを見ると、十分に卓越した被害成分のあることが分かる。後日、高速フーリエ変換(FFT分析)によっても、音圧30dbという落差のある変動を繰り返していることが分かった。

風力発電が発する低周波には、独特な倍音、高調波があって、それぞれの周波数で空気振動していたのだ。

風力発電が回っているとき、止まっているときの差は、風車近傍で音圧40dbも差があった。対数表示だから1万倍のエネルギー差である。

風車から1.2㎞離れた我家でも30dbの差が見られた。1千倍の気圧変化である。

また風車が止まっているときでも、小振りではあるが風車独特の倍音、高調波が見られて空気振動している様子が見られた。

だから風力被害者が証言する「風車が止まった時のエラサ、辛さは格別やな」という言葉には根拠があるのだ。生身の人間の生理的な反応かもしれない。

これが風力発電の低周波被害の原因である。

被害者が苦しい時、そして楽な時の測定図を比較すると、大体、こんな形になる。被害者は、すでに内耳の器官を損傷しているので、辛い、苦しいことに変わりはないけどね。

地球温暖化だという。自然エネルギー、クリーンエネルギーと盛んに宣伝されている。

たしかに私が子供の頃、50年前と比べて気温が上がっている。それがCO₂、二酸化炭素のせいだというのだ。

国連気候サミットで、何度もCOPだ、パリ協定だ、というものだから、国際政治の場になっていることは確かだろう。下記の二冊は、国際的な気候学者を紹介して、その善悪を論じている。

とくにドイツには政治的に特別な理由があって、それが日本にも波及していることが書いてある。75年前の戦争の時と同じような仕打ちよな。風力発電は、だから政治の産物だと理解できるのだ。

おかしいのは、日本では「ドイツはうまくやっている」「ドイツに習え」と行政も事業者も、環境運動家たちも、同じセリフを振りまいていることだ。

実際は、ドイツ内での風力発電に抗議する運動は激しいものがある。たくさんの抗議運動、反対デモが引き起こされているのだ。日本では、絶対に紹介されることはない。たまたま私はドイツ語が少しできたので調べてみたのだ。ドイツ人たちにも聞いてみた。普段の生活で、風力発電を見かけることはほとんどないということだった。

Kein windpark(風力発電はいらない)と検索すると、たくさんの反対運動が出てきます。

では野鳥の会や「考える会」のような環境運動家たちは、なぜ、そんなウソを由良町などで吹聴していたんでしょうか。いや、今も全国の風力反対?とか言っているエセ運動会では同じ言葉を繰り返しています。

「ドイツではうまくやっている。なぜ日本でそれができないのかそれを考えよう」と、笑い話のような誤魔化しをしています。

あるいは、御用学者を呼んできて、「風力被害を訴える人は、先天的に内耳の器官が損傷している」と小難しい病名をつけて説明するのだ。ドイツでもアメリカでも、そんな病気など聞いたことないんだよ。

ニーナピアポントのWind Turbine Syndrome、風車病が一般的になっている。

それなのに各地の考える会では、御用学者や常連講師を招いて、一般の人はとくに心配はいらないですよ、という話で拍手が沸き起こる。

日本の風力発電に関する環境グループは、だからすべて風力推進で、初めから仕組まれたワナだということだ。

あたかも「心配してくれている」「専門家の先生が来てくれて話を聞いてくれる」などと御目出度い話になっているのだ。

アセスメント、環境影響事前評価と対になっているんやで。アセスとは事業がスムーズに進めるように手続する仕掛けです。

私が一番腹が立つことは、あたかも被害地に来て被害者を心配するふりをして、決して「風力発電を止めろ」と言わなかったことだ。

海外の風力反対運動は、正直に「Stop wind turbines !」と言って抗議している。なぜ日本のエセ運動会は、被害者を助けようとしないのか。被害を隠蔽するのか。そして風力計画を図面に示して、こんなに大規模な開発がありますと自慢して喜んでいるのか。

そこには優生思想がある。ドイツでは障碍者やユダヤ人を差別して大量に虐殺してきたでしょ。社会に役に立たない人は、排除してよい、と考えるのです。

日本の風力被害地で、自宅を捨てて転居した人たち、苦しみながら亡くなった人たちを見てみるがよい。ウソつくなってか? 被害者なんかいない、と怒られるけれど、環境省の報告書は風力被害の否定と、被害者の排除ばかりやないか。よっぽど風力被害者が邪魔になるらしい。私も含めて、風力被害者は、日本社会には、いらないらしい。

海外の風力発電反対運動なら、まずStop wind turbineやで。被害者だけでなく、地域の人々の健康、人権が何よりも大切だと考えるからよ。それを由良町でも、伊豆、伊方でも、風力被害地ではどこでも被害はありません、と判で押した答えが返ってくる。おかしいと思わないか。そりゃ、海外の智者が見ると、アホやなと思うわな。

それが分からないのは日本人だけよ。

去年、ハワイの原住民たちが風力発電に反対して抗議デモして55人が逮捕された。学歴も知識もない土着の原住民でも、自分たちの尊厳だけは大事だと考えている。同じことはアフリカの原住民にもあった。誰に教えられるでもなく、自らの生き方として、風力発電は危険だとして拒否したのだ。どちらが崇高だと思いますか。私はプライドの高い人間だが、今回ばかりは彼らが羨ましい。人としての誇りを失ってまで、エセや詐欺に付き合う必要はない。彼らのほうが、よっぽど楽しそうな顔しているやないか。

日本の風力被害地の顔を見てみるがよい。ジャーナリストも運動家も、すぐに「ヘンな空気やね」「薄っぺらでロボットの様」と同じ言葉を話してくれた。人が思うことは大体同じことよ。

日本では各地で大規模な風力発電事業が始まっている。規制する法律はないから、やりたい放題よ。誰が死のうが、狂おうが、笑いものにされて消されていく。私は由良町でその風景を見た。もうすぐ全国展開で、さらなるジェノサイド、計画的な殺人が始まる。ガンなどの基礎疾患のある人がすぐに死んでいく。

行政には結構なことだろう。被害者を弾圧するうちに、権力の末端で、弱いものを虐待する楽しさに喜ぶ人が溢れるだろう。「アホよら、アホよら」手を叩いて踊って喜ぶのだ。別に強制されたものではない。皆さん自主的にそうなっていく様子を今も見ているのだから。

風力発電には破滅しかない。すべてはサギなんだ。

政治、議員さんは絶対に風力に反対しない。抗議もしない。トランプ大統領のように、再エネを拒否する政治家は日本にはいなかった。自民党、共産党、すべての政党が再エネを推進している。利権とカネよ。

公僕、といったか。今はそんな言葉を言う人は誰もいない。政治の貧困は、ここに顛末を迎えたということだ。新聞やテレビは環境相を賛美する。将来の総理大臣候補だという。なんとかならんのかい。

トランプ氏の言う様に、天気の話や気候のことは、どうにもならんのや、と宣言しよう。風力発電は拒否しよう。由良町の風力発電を撤去してくれ。苦しくてならんのだ。どうせ一般の電気で風車を回している。この暑い夏だというのに、電気の無駄使いよ。

「ここは風況が良いですから」というアホな話は止めてくれ。その言葉は全国の風力地で聞いている。風力は、東京の皇居でやればよい。東京人にも、少しは風力の意味が分かるやろ。