この本は危ない

私は専業農家として蜜柑や米を作っているので、この本に書いてあることがよく分かった。添付資料にあるように、小麦粉やパンにも農薬が確認されている。毒性のあるグリホサートだ。今までは品質の保持に防カビ剤、殺虫剤が使われていたけれど、さらに枯葉剤のアミン塩が入っていたことになる。発がん物質です。

米のことは言いたくはないが、籾殻は農薬を通します。つまり玄米に浸み込みます。最近、カメムシの被害があって、稲の花が咲き、米粒の汁が溜まると、それを吸いに虫が来る。ウンカもそうだ。そのためにキツイ薬を散布する。小麦も同じだけどね。この本では、遺伝子組み換えの危険についても力説しています。

ゲノム編集も同じだと。虫が食べたら死ぬような作物にしているんだとか。日本の豆腐はほとんどがそんな材料でできている。恐ろしい話よ。飼料用では豚で被害が確認されている。著者の山田正彦さんは政治家らしいから、ウソやろうという記述もあるが、「種子法」の廃止など、百姓だけでなく、広く人々が知っておくべきことがあると思いました。

とくにTPP環太平洋パートナーシップとかいう、私ですら理解しがたい国際条約の危険性に、もっと説明がいるでしょう。『現代農業』などでは、何をそんなに反対反対と言っているのか、やっと少しわかってきたよ。自民党も農協も無責任ありあたけ、だった。周囲を見渡しても気にする人は誰もいないけどね。

これは形を変えた戦争なのだ。ミサイルや核開発ではない、インテリジェンスという日本人には分からない破壊工作なのだ。だからこそ責任感を持って、健全な農業、食の安全を確保する気概が必要なんだと思った。日本人は平和が過ぎて、何も考えなくなった。なにも感じなくなった。危機感がなくなっている。

インバウンドとか言って、外国人を見る機会は増えたけれど、日本人は日本にしがみついて豊かに暮らしている。カモにされる絶好の的よ。アメリカはTPPを離脱した。パリ協定も拒否した。日本はやられっぱなしで確信的な格、核がない。顔色をうかがうだけよ。由良町の風力発電を撤去してくれ。