福島原発の廃炉記事

新聞では連日、福島原発の全10基が廃炉になるという記事が出ている。よっぽど意味があるんだろう。これは8/1日の産経記事。私が住む和歌山の日高地方には、昔から「安珍清姫の物語」「小栗判官の物語」が有名です。どちらも福島から熊野詣に来て、事件にあうというお話です。

平安時代に、すでに福島と和歌山には交流があった。それで私もつい福島のことが気になるのかもしれない。毎年、阿武隈のドブロクをいただいているし、蜜柑をたくさん買ってもらっている。さて廃炉記事を見ながら、原発とはなんと金のかかる、しかも公害のある発電所かと、理想とは違う実態を見せてくれる。すべて私たちの税金よ。

「がんばろう日本」というスローガンがありましたな。あれはいったい何だったのか、由良町畑地区でも同じ言葉を聞かされて、やっとその意味が分かりましたよ。「みんなで頑張っていく」だってさ。たくさんの被害者が苦しんで死んでいくのに、それを見ながら「がんばっていく」という。神がかり、というか宗教だね。

心理コントロールでした。ナチズムでも文化大革命でも、すごかったじゃないですか。わが国でも「進め一億火の玉だ」と言っていました。まるで北朝鮮みたいです。今も、「地球温暖化をどうするんだ?」「パリ協定の順守」などと必死になって繰り返している人がいるでしょ。アホみたいに。

「みんなで頑張る」という言葉で、こんなキーワードで、人の心は動いたのだ。誰も反対する人はいなかった。地域に昔からある伝統と勘違いして、みなさん美徳と思い込んでいた。この洗脳は溶けることがない。自爆しかないのだよ。そして被害者たちは死んでいった。この事実を伝えるのは全国で私一人です。

由良町では「関係ない」と言います。環境運動家たちは「知らない」と笑いものにします。証明のしようがないとは言いながら、汐見文隆医師の神言葉が残されている。「もし体調が悪くて瀕死の患者がいたとする。原因が分からないと言って、その人を放置するのか。少なくとも心配して治療して、原因を考えるだろう」と。

被害を否定するために「がんばる」か。仕掛けられた仕組みに気が付こうではないか。弱者だけではないだろう。抗議して怒ろうではないか。