有田川町の風力発電計画について

以前からこの地域の情報を知らせてくれる人がいた。自宅の裏山に風力発電があったら悪いわな。由良町のように山々に風車が林立するなんて、恐怖でしかない。どんな被害があるかなんて、下津町大窪地区の被害者を見れば、それ以上の与太話は聞きたくはない。実際に、海南市でも有田市でも、平野部の人は「本当は土砂崩れなんやで・」という人がいる。低周波被害を否定する地域対策の宣伝があちこちで行われているし、山々に暮らす人の事を悪く言う習慣は昔からある。

犠牲になったらエライことだよ。有吉佐和子の小説『紀ノ川』、『有田川』、『日高川』を知っているだろうか。50年前の当時でさえ、昔話の邂逅であった。今読むと、古臭いと言うのか、筋書きさえ追えないほどに時代は変わっている。もう少し南に行くと切目川があって、印南町のダム、風力発電が林立している。有田川にもダムがあるからね。日高川にもダムがある。上流のダムで被害がある。川は死んでしまった。

あるいは平野部の井戸水が塩辛くなったとか。自然エネルギーといいながら、そこには必ず何らかの被害が付いてくる。結論を言ってしまうと、ダムでカネをもらったことで、風力でもカネをもらうことに抵抗はない。何でもいいのだ。転居しろ、と言われれば「ハイ」という。我慢せよ、リスクだ、とされたら黙るしかない。御坊市の井戸を広範囲に調査したことがある。和歌山高専の卒業研究にやってみた。

まだ学生だった私たちに地域の人々は気楽に協力してくれたものよ。日高川に沿って、広範囲に井戸水の塩水化が起こっていた。塩水クサビ、といって、海水がかなり上流にまで伸びていることも分かっている。田んぼや畑の塩水被害もあるだろう。しかし誰も抗議の声は聞かないね。ダムが出来たせいだ、と人々は言っていた。45年も前の調査記録だから、高専にも残されてはいないだろう。

同じことは有田川にもあって、川沿いに暮らす人々に、どんな影響があったなんて調査はない。少し話は飛ぶが、黒部川のダムだって、酷い公害がある。真っ黒い土砂だまりの水を放流すると、川だけでなく海にまで深刻な被害を目の当たりにすると言う。ダムの成功例として有名な事業でも、これだけの被害が明らかになっている。地域の人の考え方も変わるしな。風力反対という人を訪ねてみた。まずダムの話を聞いて、風力に反対する経緯も教えてくれた。

あれっ、どこかで聞いた話。「学者が来てくれて、この山には土砂災害の危険性があるから反対しよう、ということに話がまとまった」というのだ。岡山県の人もそう言っていた。日高川町でも同じ話を聞く。『現代農業』の記事にも同じストーリィがあった。「土砂崩れが心配です」というのだった。どこにも低周波被害、風車病の被害はない。有田川だと、北側の山々に風車が林立していて、すでに風車病に苦しむ人に対する弾圧が有名だ。

それなのに、なんでまたこの人たちは土砂崩れだ、と繰り返すのか。【アナタとは違う。一緒にされたら困る】とケンモホロロに拒否される。学者が来て言っているんやで。とさ。インターネットはしていないと言う。海外の風力反対も知らないと言っていた。よく言えば純粋、pureな話に、これ以上立ち入った話にはならなかった。「出ていけっ」と言われるだけだからね。畑地区で何度も経験したんだよ。エライ目に遭った。

一度洗脳されたら人はロボットになる。自動人形だ。全国どこでも同じ被害なのにね。いくら資料を見せても受け付けることはない。秋田や山形なんか酷いでしょ。それが彼らの幸せ感になっている。喜んでいるんだよ。風力反対なんてアナタ、見せかけに過ぎないキャンペーンと化していた。この辺が、海外の風力反対との大きな違いだね。人間として何を求めるか❓ 日本だけ、特殊な呪文、魔法にかけられて踊っている。

なぜなんやろ。風力発電は止められんよ、と環境運動家は豪語する。権力の手先として自信たっぷりだ。由良町で一人だけ、全国でも私一人が風力発電の低周波被害を訴えている。風車病で苦しんでいる。風力発電を撤去しろ。なぜ日本人にはこの言葉が言えないのか。海外なら普通に「Stop wind turbines !」と言って抗議デモを行っている。日本だけ、「アホよら」「ウソつけ」と言って笑いものにして喜んでいる。

この落差は何を意味するんだろうかね。大きくは国際政治の破壊工作になる。ミサイルも爆弾もいらない。勝手に地域社会は自己崩壊していく。それが嬉しいんだから誰にも止めようはない。もはや社会と呼べるかいな。同時に、人の不幸が面白い。ダムの被害と同じで、何が悪いなんて大体は誰でも分かっている。その上で、少しでも自分が優位に思えたら、他人の転落はとても好ましい。低周波音に被害があるなんて、被害者になってみないと分からない。

その時に判断すればよいではないか。役場の言うことを聞いとこ、となる。低周波被害に苦しみ狂い死んだ人を見ているのに、なんと鈍感な話よ。地獄の風景を見ているのに。私は全国の自称・風力反対から拒否されている。名誉の勲章だ。日本人もさ、世界の常識を知ろうじゃないか。アホにされるとはどういうことか、奴隷にされるんやで。私は嫌だね。自由に生きていく。