「星野君の二塁打」を知っているか。

私も国語の授業で習いました。みなさんの中にも、この嫌な「お話」を知っている方がおられると思います。子供たちの野球大会で、フルスイングしてヒットして勝利したのに、監督はバントをする指示を無視したとして、「ルールを守れ」とチームメンバーを集めて叱責して、罰則として「次の試合には出させない」とした小話です。

実に暗い「お話」で、国語の授業そのものも嫌な雰囲気だったことを覚えています。勉強のできない私でさえ、これだけよく覚えているのだから、よほど私の心に衝撃があったのだ。担任の女教師は気にする風もなく淡々と「みんなで決めたルールは守りましょう」と宣言していた。

田舎教師はこんなものよ。この有名な「お話」は、本当にすごいと思わないか。小学生に対して「もしかしたらやれるかもしれない。いや、きっとやれる。やってみせる」という成長の芽を摘むのだ。

チームメンバーみんなの前で、一人を吊し上げて、とがめて「次の試合には出させない」と弾圧を加えるのだ。まるで北朝鮮の恐怖政治よ。こんなものがルールであるはずがない。私はこれ以来、野球が嫌いになった。集団のために自分が犠牲にならなければならないなどと、あってよいはずがない。

ロボットにされるのはごめんよ。この年齢になって思うのだが、もし、「星野君の二塁打」がお話の通りにそのまま世の中の出来事になったらエライことになる。商売もビジネスもない。農業や漁業、工業も成り立たない。社会は成長しない。

国は崩壊する。私でなくとも、そう判断する材料になったことは確かだろう。「私は違う」と。しかし由良町議会の顛末は、まったくこれと同じ話を強制して被害者を苦しめて殺した。由良町議会では、私一人に対して「ルールを守れ」と強制した。

風力発電のことを言うなと何度も叫んで弾圧した。懲罰委員会のルールを変えて、全員参加で一致して私を弾劾した。議員たちは嬉々として汚い言葉を叫んで喜んでいた。当時の地元紙の記事、写真を見ると、私が星野君になっていることに改めてほほえましく感じている。「私は良識を貫いた」と。

先日も山名議長は「お前のホームページは見ている。ええ加減にせえよ。関係ないやろ。そんな奴らは放っといたらええんや。関係ない」と、怒りをぶつけてきた。私は議員なので受け止めているが、一般の被害者たちはそうはいかない。

叱り飛ばされて、脅されて、人としての尊厳まで奪われてしまった。中には泣き叫びながら私に訴えた人もいた。何のために議員をやっているのか。

関心のある方は、是非、彼に電話して聞いてみるがよい。野鳥の会や考える会などの環境運動家の人は、きっと相性が良いはずです。