3月議会一般質問要旨

3/13日、一般質問で風力発電の被害を問いました。これで26回目の抗議です。今回の町長の答弁は、ほとんどありませんでした。被害の報告がないというのです。

由良町では、たくさんの被害者が亡くなったこと、オーストラリアの裁判所が風力発電の被害で病気になることを宣言したことなど、を伝えました。

「悪の権化」でした。副町長は口を開けて笑っていました。ぜひ録画を見てください。議員たちからも、いつまで言っているのかと様々な罵声がありました。

苦しみながら死んでいった被害者たちは、想像を絶する弾圧を受けました。だから泣き叫んだのです。それをこの人たちは笑いものにした。とてもとても

風力発電の低周波被害、健康被害について

私はH.2312月議会から、風力発電の低周波被害について、たくさんの質問、抗議をしてきました。中には被害者から、直接頼まれた言葉を、そのまま議会で発言したこともありました。

由良町の風力発電は今も回っており、ひどい被害成分、特異なピークを持った低周波が地域を覆っています。

私を含め、被害者は、由良町にいる限り、耳鳴りや頭痛、目まい、しんどさ、吐き気、に苦しめられています。

理由も分からずに、ただ体のしんどさや、だるさに参っている人もいることでしょう。

前回の12月議会では、札幌医大の山田大邦先生の論文を紹介して、風力発電が、いかに周辺の住民に被害を与えているか、という事例を説明しました。

しかし町長答弁では、論文の趣旨が理解できない、ということでした。

被害のあることが分かっていながら、「影響はない」とするやり方は水俣病の時と同じ対応でした。

由良町にはH.28年に京都大学名誉教授の小林先生と奥西先生が被害調査に来られています。二人とも振動学、物理学の権威です。

二人の先生方によると、日本気象協会などが測定報告した資料は「結論がおかしい」と断定しています。

「風力発電の設置により、低周波音は若干上昇したのではない。周辺地域に被害を及ぼす大きな変化がある。測定すれば証明される」と論じています。

まさに山田大邦先生と同じ意味を結論としています。

今回は、山田大邦先生の測定グラフと、由良町で私たちが測定したグラフを参考資料として提出しています。

この図の縦軸には音圧レベル(デシベル)、横軸は周波数で、観測した低周波の挙動を表しています。

山田先生のグラフでは、30dbもの突出した特異なピーク、被害成分のあることを確認しています。エネルギー比も30倍、突出しているということです。図4では、5Hz18Hz60Hzなどに30dbの突出した、尖ったピークが見られます。

自然界にこのような被害成分はありません。

下段の図6では、風車の回転に合わせて、音圧のピークが明確に観測されています。測定した音圧の時間記録(時系列)で、縦軸は音圧そのものをパスカル単位で示しています。

矢印の点など、0.070.05 といったピークを示しています。これをデシベルに計算すると、0.05Paは、68dbとなります。

 

山田先生のグラフには、参照値のラインが入っていますが、低周波音被害とは、低域における空気振動が原因で引き起こされる疾患ですから、参照値と被害との関係はありません。

参照値以下であっても、低周波空気振動によって低周波症候群、つまり低周波被害にあいます。静かな山里では、特異なピークを持った低周波音が卓越するからです。被害成分が純音として伝播するからです。

音圧40db程度でも、低周波被害が発生することがあります。静かな山里なら、2030dbの本当に何の音もしない時間が続きます。40dbの被害成分でも卓越して、低周波被害にあうのです。

夜、寝ているとき、リラックスしているとき、副交感神経優位の時に被害にあうのだと汐見先生は指摘しています。

重症の被害者になる確率は、100人に1人から3人です。H.27に畑地区で行われたアンケート調査では、実に20パーセントの人が被害を感じていると答えています。

由良町においても、同じような観測結果を得ています。測定機器の違いにより、多少の外見的な違いはありますが、被害成分を的確にとらえています。

風車が回っているとき、止まっているときの差は、大体20dbあります。エネルギーの差も20db、つまり10倍大きいのです。しかも風車が回っているときの波形は、倍音、高調波が明確に測定されています。卓越した周波数があります。被害成分です。

汐見先生が提唱した1/3オクターブ分析でさえ、明らかな被害成分が観測されています。

1オクターブとは、周波数が2倍違っていることです。1/3オクターブ分析では、1オクターブ幅を等比級数的に3つに分けて分析します。環境省や日本気象協会の報告書の表示です。

1.01.251.62.02.5 ヘルツという刻みになります。

それで、図では、2Hzが卓越している、被害成分だとわかります。

山田論文では、1/3オクターブ分析でも、有害な孤立的な被害成分をとらえきれない場合がある、と言っているのです。

それでFFT解析、高速フーリエ変換で、周波数を任意に細かく分けて分析すると、図に示したように、たくさんの特異なピーク値を検出したのです。そして参照値を超える測定値もあったのです。これらのピークが、環境省推奨の3分の1オクターブ分析では見落とされてしまう場合があるというのです。

 

今、全国のあちこちで風力発電反対運動が起きています。これまで「被害はない」と称してきた「ウソ」が、段々に、その真実の姿を社会に広めています。水俣病の被害を隠ぺいした例もあります。

まったくひどい隠蔽でした。

これはニーナピアポントのWind Turbine Syndromeという本ですが、世界的なベストセラーです。環境省の報告書などでは、海外には風力発電の被害を論じた文献はない、としていますが、このNina Pierpontを知らないはずはないでしょう。

あるいはドイツなどヨーロッパには、たくさんの風力発電の低周波被害を研究した論文があります。風力発電の反対運動も、たくさんあります。

インターネットで検索すれば、瞬時に出てきます。

環境省がなぜ、こんな分かり切った「ウソ」をつくのか、書くのか、私にはまったく理解ができません。先の小林先生も、この事実を前にして、あきれていました。

水俣病の時にも同じことがありました。

由良町で起こった風力発電による低周波被害は、ヨーロッパやアメリカでも、同じことでした。私たちは、そこから学ばなければなりませんでした。

ですから今、下関や石狩、近くでは海南市などで、根強い風力反対運動があって、延々と協議、闘争が続いています。どちらが正論かは明らかです。由良町に、公然と、被害例がこうして開陳されているのですから、だれも否定はできません。

由良町を視察して、たくさんの報告書を取りまとめた村上市の風力発電計画は、とうに消え去っています。

私の主張してきたことと、報告書の内容があまりに違っているので、論点が明確になり、関係者には、これ以上ないテキストになっています。反面教師、というのでしょうか。藪蛇、というのでしょうか。

由良町の風力発電被害を論じたのは私だけではありません。たくさんの学者や低周波被害者たちが、被害のメカニズム、人災についてインターネットなどで公開してきました。何を批判しているのか、その内容を見た人もいることと思います。書籍として出版されたものもあります。汐見先生の本もあります。

由良町は今や、典型的な被害例として、全国で名を知られるようになりました。私たちは全国の風力関係者から注目されています。たぶん由良町役場には、全国からの問い合わせがたくさんあると思います。何と答えているのか、是非聞かせてください。

こんな大きな公害を前にして、「関係ない」「被害はない」と言い続けますか。

経産省のエネルギー白書を見れば、風力発電はいかに微小な割合で、これからも増えることはない電源であることが分かります。

原発顔負けの反対運動があって、しかも被害者がたくさん苦しんでいるのですから。

去年、イギリス中部のカークビームーアKirkby Moorいう地域では、風力発電をすべて撤去することになったそうです。理由は、それほどの役には立たず、豊かな自然環境を取り戻すのだ、ということが書いてありました。この単語を入力すると、すぐに情報が得られます。

由良町は、是非、参考にしてほしいのです。

意味も分からずに、金になるからでは、問題は見えません。大切なのは、地域に暮らす人々です。

被害者は少数だからと言って、迫害してよいはずがありません。

まずは一旦、風車を止めて、被害調査をするべきです。あるいは、しばらく風車を止めておいて、本当に風力発電が必要なのか、冷静に考えるところに来ています。

先のイギリスのカークビームーアという地域では、もちろん賛否もある中で、すべて撤去することになりました。

大切なのは、私たちが暮らす環境です。電気でも風車でもありません。

由良町で、被害者が苦しんでいます。全国の関係者が注目しています。風力発電を続ける意味は、もうないと思います。

ぜひ、風力発電を止めてください。

質 疑 ①

風力発電の低周波被害、健康被害とは何か、さらに説明して訴えたいと思います。
一般の人には、風力発電の低周波、0~20Hzの音波は聞こえないと思います。超低周波といわれる部分です。

しかし、人数的な割合で言いますと、100人いれば、10人程度は、低周波があることを感じます。そして3人程度は、気持ちの悪い気分になります。
嫌な気配だなと感じます。特殊な尖った成分、被害成分を持っているからです。

ドライブしている時や、ワイワイ騒いでいる時には、誰も感じないでしょう。被害成分は他の音に混ざり合って、純音として卓越しないからです。
私の住んでいる門前地区などでは、夜は本当に静かになります。

家でくつろいでいると、聴覚が敏感になるのか、天井の辺りがワンワンッと鳴っていることに気が付きます。
そういう日が続いた後で、耳鳴りや目まい、頭痛などに苦しむようになるのです。

この現象は、耳の中の器官、内耳が損傷して、傷んだ結果だと考えられています。この生理的な損傷により、様々な健康被害を訴えるのだというメカニズムは、汐見文隆医師やニーナピアポント医師、ドイツなどの研究論文にも、見られます。

それぞれの内容は、同じことを書いて説明されています。物理的な原因、生理的な診断が行われています。

私も最初は分からなかったんです。被害者たちが、いったい何を言っているのか、何を苦しいと言っているのか、雲をつかむような気持でした。それがです。
私も耳が痛くなって、被害者になってから、やっと分かった。理解しあえたものでした。分かったら地獄、と汐見先生は言っていました。

今、その被害者たちは、ほとんどが亡くなっておられます。6年前の当初は、音圧90dbを超える、すさまじい低周波でした。
それでも風力発電の低周波を感じない人は、まったく何事もなかったのです。

少数の低周波を感じる人だけが被害にあいました。低周波症候群、低周波病、風車病になりました。
静岡県の東伊豆町では、たくさんの人が自宅を捨てて逃げ出したと聞いています。下津町でも、二世帯の被害者家族は、家族総出で引っ越すことになりました。

ここにオーストラリアの「ハミルトン・スペクター」という新聞の一面に裁判所の宣言を記載した記事があります。オーストラリアにもひどい風力発電の被害があります。風力発電の低周波音は「病気に至る道である」と書いています。

【Pathway to disease】 病気への道です。 Hamilton Spectator , Natalie McGregor で検索して、見てください。オ-ストラリアの裁判所が、風力発電の発する低周波は病気を引き起こすのだ、と宣言しています。
由良町では、被害者たちは逃げ出すことなく、亡くなりました。

風力発電の低周波被害が分かるか、あるいは、分からないか、で、この公害を無視してよいはずがありません。
大きな和太鼓をたたくと、ドーンと響くでしょう。たいていの人は、腹に響くことを経験しているのです。そのような音の感じ方があることは分かるでしょう。

風車の直径は80mもある巨大なものです。先端の速度は、ゆっくり回っているように見えて、新幹線並みの時速300km/hにもなります。
近くで見ると、高速で回っていることが分かります。

先に説明した、山田大邦先生の図6に示すように、風車の回転に合わせてパルス信号のように、音圧70dbもの尖った被害成分が連続して襲い掛かります。
巨大な気圧変動が連続します。個人的にテレビのスイッチを切るように、OFにできないのです。被害者にとっては、逃げ出すしか、被害の苦しみから逃れられることはないのです。

行政は、このような被害に対して、「少数だから無視してよい」と断定できますか。日本国憲法は、個人の尊厳を保障しているものと、私は信じています。
個人は、「最大の尊重を必要とする」と書かれています。

当たり前のことですが、普通に考えて、被害を訴える人がいれば、行政は、真摯に耳を傾ける、その人を心配する、心掛けが必要ではないでしょうか。

h.24年に、由良町と日高町の間の山々に、風力発電の計画があった時、由良町の人も、日高町の人も、一緒になって大反対を合唱しました。
あの時、この由良町役場の3階で行われた事業説明会では、罵声が飛び交い、途中で説明会は中断され、間もなく風力事業も中止となりました。

本当は、みんな分かっているんですよ。
分かっていながら、自分に火の粉が降りかかってきては、怖いから、知らん顔しているだけでしょう。
少しは風力発電の低周波で、苦しんでいる人のことも考えてやってほしいのです。

「情けは人の為ならず」といいます。由良町にとって、今、何が必要なのか。それは風力発電を止めることだと、私は主張しています。
風力発電を止めない理由よりも、地域に住む人々の健康的な生活の方が、どれだけ大切なことかと、私は申し上げています。

町長は、風力発電の方が大切なのですか。お答えください。

質 疑 ②

全国で今、風力発電の反対運動が起こっています。下関や石狩、近くでは海南市などが有名です。
先月のニュースですが、紀美野町では、地域住民を挙げて、町を挙げて、風力事業に反対することを決議したそうです。たぶん風力計画は中止になるでしょう。

なぜ、彼らは風力発電の建設計画に反対するのでしょうか。
理由は一つだけです。被害成分を含む、有害な低周波があって、健康被害にあうからです。放射能汚染と同じようなものです。

どちらも目に見えませんし、特殊な装置を使わないと、測定できませんのでね。
先の紀美野町では、健康被害があるので計画を受け入れることはできないと断言しています。

この被害の事実を隠すために、たくさんのデマ、ウソ話を聞かされてきました。
和歌山市の汐見文隆医師は、初めから低周波測定器で、被害の原因となる低周波を測定して、因果関係を調査、研究されてきました。たくさんの本を書いて、私たちに残してくれました。

すべての人が被害にあうわけではないけれど、誰でも被害にあう可能性があるのです。被害症状は、それぞれの人によって様々です。
耳が痛い人、頭が痛い人、首が痛い人、体がしんどい人、気分が悪い人、声が出なくなったり、腕が動かなくなった人、たくさんの症状を聞かされます。

ですが原因は一つです。風力発電の発する有害な低周波音です。どんなに隠しても、原発の放射能汚染と同じで、もう、みんなに知れ渡っていることです。
由良町では、貴重な危険信号を全国に発信し続けました。

汐見先生の存在が大きかったと、私は思っています。それなのに私たちは、汐見先生のせっかくの言葉を生かしきれませんでした。
ひどい低周波被害にあって、初めて、風力発電の低周波被害という公害を実感することとなりました。

環境省が調査報告書に書き記したように、低周波音被害者は、風車病に苦しむ人は、「精神疾患の人」ではありません。「精神疾患気質の人」でもありません。
こんな言葉で、風力発電の被害に苦しむ人たちを弾圧してよいはずがありません。

そう思いませんか。人の苦しみを知る。共有する。そういう人としての思いやりの心を持とうではありませんか。
それが人間として、高貴な生き方だと私は思っています。

町長は、風力発電の低周波音に苦しむ人を拒否しますか。助けてやりたいと思いますか。被害調査が必要だと思いませんか。お答えください。