被害を訴えるとはこういうことか。

小林先生から読んでみなさい、と勧められた本です。
なるほど実に細かい記述があって、よくぞここまで書きしるしたものよ、と私の考えや表現力が、まだまだ足りないことを思い知らされました。

ですが、本質的には風力発電の低周波被害と同じだと感じました。私の知っている人間的道理に、いちじるしく違反しているからです。

彼らはビジネスとして当然のことをしているだけで、田舎者の被害や苦しみなど、世迷いごとにすぎないのです。民主主義は多数決です。

しかし、風力発電被害の実態は真実です。たくさんの被害者が人生を破壊され、そして亡くなりました。多数決で科学的真実が決められてはたまらない。

風力発電の低周波被害では、メディアやジャーナリストは全く役に立たなかった。むしろ加害者側に立って、風車推進の提灯持ちに徹してきました。
地球温暖化などというドロリとした教義、イデオロギーに染まっていました。

考える手間を省いてくれたんやね。
一昔前には、こんな本を書くジャーナリストがいたのだ。86才になる渡辺京二さんは「決して売れる心配だけはないこんな本」とも書いている。

ちなみに日吉フミコさんとは激しい対立があったらしい。どちらも被害の解決に向けて非常な努力を重ねた結果のことだと思いました。
もちろんどちらも正しいのです。

うらやましいのは、風力発電の低周波被害を訴えるのは、汐見先生や小林先生など、ごく少数の正義漢でしかないことです。
汐見先生は各地で迫害に遭いました。私もすごい経験をしています。

環境運動家のアホさは、どうしようもない。こんな本を読むこともないやろ。