由良さんの提起に答える

小林先生に由良町と村上市の合意文書に対して意見を求めました。

権力を嵩にきて、被害者を弾圧し、低周波被害を隠ぺいするやり方が、あまりに悪辣で悪巧みにすぎます。
行政のホームページでありながら、風力業者と一体となった風車アピールは、被害者から見ると残忍な仕打ちにしか見えません。

被害者の証言を見ても知らぬふりです。風力発電の派手はでしい写真を見せて、お金になるんだよ、と、少数の被害者は無視してよいのだ、と常軌を逸した編集になっています。

しかし、とうに風力発電の低周波被害は世界の常識になっています。
由良町、村上市の風車アピールは狙い通りの効果をあげていますが、一つ一つの証拠(参照値のウソ、A特性のウソ、特異なピークを持つ被害成分、どこまでも届く低減しない超低周波、被害成分は聞こえない、被害成分は家を締め切っても防げない、1Hz周辺の気圧変動が原因、などなど)の前に、せっかく仕立て上げた安全神話は、真逆に、いかに風力行政が悪辣であるかを証明するものになっています。

これも水俣病の時と同じやり方です。

(由良)

今、私のページの最新に、村上市と由良町の合意した「由良町の風力発電視察」の顛末をアップしています。
彼らは、こんな嘘八百のアピールを、堂々と恥じることなく宣言しているのです。

たくさんの被害者が苦しみながら狂い死にました。彼らはそれを見て、聞いて、知っているのです。直接、何度も訴えられたのです。なんでこんなことができるのでしょうか。小林先生ならできますか ?

(答え)

「由良町の風力発電視察」を見ました。問題解決の困難さは、「低周波音公害」について、ほとんどの人が知らないことです。
無知・無理解にも2種類あります。

1)自分が敏感者でないから体験がなく、被害者の話を聞いたこともないので大事な問題だと思っていない(騒音制御工学会会員にもそんな人はいるだろう;ということは、それらの人も、もし被害者の話を真摯に聞けば、味方に変身する人もいると思う

2)被害があることは知っているけれども、国策が「低周波音公害」は無視することにしているから、それに迎合して「無視」の正当化を助けており、それによって経済的利益も得ている(例えば橘東大名誉教授のように;この人は3年間に億単位の研究費をもらっていることを堂々とネットで発表している)。

低周波音敏感者は、ひとつのタイプだけではなく(彼は「上半規管裂隙症候群」が原因だと決めつけている)、いろいろな原因によって敏感なのでしょうが(これについては被害者自身も自分と違う原因による被害もお互いに認めるべきだと思う。

第三者である私が読んだり聞いたりした範囲でも、いろんな原因がありそうだと感じています、具体的には原因となる周波数も違うし、間欠性や、持続性、苦しさの種類も人によって違うようだ)、それ等を全部合わせても敏感者は、全人口の1~3%ぐらいというように、かなり少数の人々しか自分自身ではわからない種類の公害です。

でも、少数者だったら無視してよいということは、日本国憲法に反している。敏感者は堂々とその被害を訴え、防止を主張してよいはずです。

ただそれには、その運動に賛同者を増やす必要がある。それには、いろんな被害者がお互いに支持しあうこと、また、敏感者でない一般の人々に、敏感者の苦しみを知ってもらうことが必要です。

由良さんの「由良町の風力発電視察」で、視察に来た京大生が素直に反応したように、話せばわかる種類の人間は世にまだまだ多くいるはずです(僕自身そうですけど)。

あらゆる機会を通じて、非敏感者に、この公害の実在を広めるべきです。

小林