アイヒマンの後継者

S・ミルグラムのアイヒマン実験の映画です。今では有名になってネタがばれていますから、このような実験結果にはなりにくいでしょう。
最近では、サイコパスとして、より不気味な潜在的な悪党がいることが報告されています。

人は、上から指示されると、全員がその指示通りに行動するのです。たとえ、相手の人が苦しんでいても、指示されれば最後まで攻撃を加えることが証明されています。
中には笑いながら、人の苦しみを楽しむものもいることが確認されています。

もう一つ、「監獄実験」という危険な実験結果も有名です。精神的に成熟した心身ともに安定した被験者を集めて行いました。
看守役と囚人役とに分けて、実験を進めました。看守役は自主的に侮辱的になり、暴力をも使用するようになります。

囚人役は、無気力、自尊心の低下、無条件の服従が目立ち、精神の変調をきたす者もあらわれて、実験は中止されました。
日本では、このような社会心理学に基づいたドラマはありません。

しかし、これは人類の普遍的な事実らしいのです。決して特殊な事例ではありません。
風力発電の低周波被害では、周辺住民が一定の割合で被害を受けることは分かっています。

由良町では、狭い谷あいの地形から、低周波域の空気振動が増幅して、たくさんの被害者が苦しみながら亡くなりました。
小さな町ですから誰もが被害の様子を知っているのです。この被害を見て、町長や議員たちは被害者を笑い物にして被害自体を否定しています。

環境省の報告書では、被害者を精神疾患の者と規定しています。
また、被害地域では、様々な圧力はあったものの、被害者自身が、被害を否定する人がほとんどです。

体がしんどくて、耳鳴り、頭痛に苦しみながら、ジッと何かに耐えています。
被害者同士はお互いのことが分かりますから、心筋梗塞や脳溢血などで死亡すると、「ワシも早く死にたいよ」と呟くのです。

被害を訴えないのか、と促すと、「それはまた別の話や」とはぐらかすのです。あるいは「その時に判断させてもらう」と。もはや人ではない。

私のページで、2015.9/5日付けには、『ハンナアーレント』を紹介しました。哲学者として、アイヒマンの悪を解説しています。
それ以上に、ユダヤ人社会のリーダーが、被害者を一纏めにして売り渡していた事実を報告しています。

そして彼女は弾圧を受けたそうです。由良町でも、各地区の区長や役員、元校長や人権擁護委員などが被害者を特定して被害を隠ぺいしました。
さらに環境運動家たちがやさしい言葉を掛けて被害者を騙しつづけました。

被害者たちは、何が本当のことかも分からずに、低周波被害の闇に沈められました。
これは由良町だけのことではありません。全国の風力発電の被害地域で行われていることです。

私の報告する被害をよく聞いてください。私たちの社会が、見事に蝕まれています。

早急に風力発電を止めてください。