低周波空気振動被害者の会の見解

3/28日、朝の5時までBSの『七人の侍』を見てしまいました。途中から低周波がきつくなって、耳鳴り、耳の圧迫感でたまらなくなりました。
とても、居られなくなりました。去年亡くなった谷口さんはよく、「家にいられないから車に乗って、しばらく日高町の辺りをドライブしてくるんよ」、と言っていました。

本を何冊か持っていって、しばらく本を眺めながら時を過ごしたのだと聞いてきました。虐待です。
そのようなことを思い出しながら低周波測定機 NA-17のスイッチを入れました。
ところが、思ったより音圧が低いのです。以下、窪田泰さんの見解です。

「被害があるのであれば加害周波数は2Hzと判断します。
短時間で見ると0.4Hz、0.63Hzも生じているようにも見えますが、ローターの回転数が未確認ではコメントし難いです。

音圧レベルと変動の程度が同じような卓越が認められる場合は、より低域の空気振動が悪さをしています。」

我家の測定データでは、16Hzの所にも卓越した周波数があります。冷蔵庫などの電化製品ではないし、たぶん、トタン屋根や、トタン張りの倉庫が低周波で振動しているのでは、ということでした。
以前は、倉庫で仕事が出来ないほど気持ちの悪い空気が充満していました。泣き龍のようにキューン、キューンッ、という耳に響き渡るような高音がありました。

被害者宅では、それぞれに特色ある測定グラフが出来るそうです。
低周波被害の度合いは、低周波の音圧dbで決まるものではありません。風力発電がない場合に対して、風力発電由来の被害成分が、どれだけ加算されたかが被害の強弱を決めるようです。

自然な状態から、どれだけ被害成分が卓越したか、ということです。
測定していると分かりますが、台風や大風の時は、それは高い音圧を示します。自然の低周波音も高いレベルですから、風力発電の低周波音も混ぜ込まれてしまって、よく分からない状態になります。

3/28日の朝方では、元々の自然の低周波音レベルが低い状態だったのでしょう。つまり本来なら田舎特有の静かな状態でした。
その上で、風力発電の有害な低周波空気振動が覆いかぶさり、卓越した。と考えられます。とても耐えられない苦痛でした。

家にはいられませんでした。谷口さんと同じ症状です。そのことを本人から何度も聞いている畑中町長は、「知らない。聞いてはいない」と何度も議会で発言しています。
人が苦しみながら死んでいるのに、とても人の言うことではない。アイヒマン顔負けよ。私は殺人者だと思っています。

この被害現象から分かるように、低周波音の被害は、環境影響事前評価、アセスメントには対応できないことが分かります。基準値が設定できないのです。
せいぜい40dbの音圧でも、これほどの被害症状に苦しむのです。もちろん私が既に内耳を損傷して1Hz、2Hzの被害成分に敏感になっていることもあるでしょう。

そして、参照値、感覚閾値など、人に聞き取れる音として、感じる音として、評価できない、判断できないことも分かります。
A特性、G特性といって、環境省などが報告する評価手法は、まったくの的外れなことが分かります。水俣病の時と同じです。

今も水俣病の裁判は続いています。水俣宣言とか言って、キャンペーンしたつもりが、何のことはない。何もしなかった。「償ってもらわなければならない」という被害者の声も環境省や行政には届かない。
死んだ人は抗議できない。

ましてや風力発電の被害者たちは田舎社会の少数者です。弱い者いじめにはぴったりの百人に1人か2人よ。被害者は、びくびくしているしか能はない。低周波被害は頭をやられるのでなおさらよ。「逃げるんよ」と言いながら殺されている。