低周波の被害が分からない人たちへ

今、二人のオッサンがみかん採りに来ています。二人とも低周波被害を否定して喜んでいます。
由良町議会で、低周波被害者が死ぬと手を叩いて喜ぶんだと言うと、それはないやろ、と言うのですが、次の話がずっこけます。

私が低周波で、しんどいんや、と言うと、「糖尿病やろ」と言って笑い者にします。畑地区では被害者が苦しみながら死んだ。
私の手を握って泣いて訴えた人もいる、と言うと。

ホンマニそれを見たんかい     ?
作り話しとちがうんかい。
と言うのです。

私が直接本人から聞いたんや。苦しみの声を聞いてきたんや。と言うと、
「ほんまかいな」 と言ってバカにするのです。さらに、低周波で苦しみながら死んだ人に対しても、笑い者にして、「そんなことあるか。あるわけないやろ。 はッはッはッはッ」と笑うのです。

なぜ笑うのか、と聞くと、「少数やからよ。どこでも同じやろ」 と言うのです。
これが被害地域の姿でした。風力発電の被害は、私がいろんな資料を作って手渡して、説明してきました。彼らはその苦しみの言葉、資料を読みません。
「読まんでも分かっている」と同じ言葉を返します。そして、苦しみながら死んだ人を笑い者にして否定するのです。アホやと。

これが由良町役場、由良町議会の実態と重なります。
どうすればよいのか。私一人、正義の味方か、何の正義か。
残された被害者は、何も言いません。私を嫌います。頭から私を排除しています。まさに洗脳された被害者です。

囚人になると、そのようになるんでしょう。亡くなった谷口さんたちとは真剣にケンカしたものでした。「出ていけっ」、と叫ばれたものでした。
親父は、5年以上前の当初から、放っとくしかない。話だけ聞いてやれ。と言っていました。

以下、小林先生からの伝言です。


由良様

雑賀県議の質問概要をざっと見ました。結局、「基準がないから・・」と県当局にぬらりくらりと逃げられているわけですね。
質問していること自体はよいことと思います。

低周波音公害については、私も一昨年暮れに、あなた方から聞いて初めて知り、それから勉強し始めたばかりなので、それほどよくわかっているわけではありませんが、ここ1年余りかかわってきて感じているのは、自分自身で低周波音がわかる(感じる)人がすくないところに、この公害防止の一番大きな困難があるらしいということです。

被害者は、家族の間でさえ、その苦しみをなかなか理解してもらえない。ましてや他人に理解してもらうのはとても困難です。
規制官署(環境省その他の役所)は、個々の職員は自分でもわからない場合がほとんどだろうし、周りもあまり多くの人はわかっていない。

だからあなた方の訴えが本当とは思いづらいし、仮にそうかなと思ったとしても、周りはほとんどわからな人たちなのだから、そのことをいいことに、とぼけて過ごした方が楽だということだと思います。

そこで私は、「自分自身は感じなくても低周波音の害は確かに実在する」ということを、出来るだけ多くの人に理解してもらうことが大事だと思うようになったので、機会あるごとにそのことを発信してきました。

由良さんのHPもその意味があると思っているから、新情報はすぐにあなたに送っているのです。近い将来、「低周波音公害を知っていますか?」という趣旨の文書をいくつかまとめるつもりでいます(和歌山シンポの短縮版および詳細版になるでしょう)。

意図する通りなるかどうかわかりませんが、私の思いは、「低周波音公害」を一般大衆の常識にしたい。
そして、それと併せて、この害は実在するのだということを示して、現在の環境省などの誤った政策の修正を迫るということです。

環境省は有能な職員を使って内外の情報を収集分析しているので、彼ら自身は、一部の人たちに対する低周波音の有害性は十分知っているはずです。
にもかかわらず、政策を替えないのは、国の大方針(具体的には経産省の方針)が低周波など無視しているから、それにたてつかないで追随しているのです。

つまり、弱体な被害者のいうことを聞くより、強大な経産省らのいうことに従っている方が楽だからそうしているのでしょう。
もし被害者がもっとしたたかだったら、そうはできなくなるでしょう。

だからあなたに必要なことは、これまで通り、低周波音公害について訴えること(この前も言いましたね。自分に分からないものは存在しないと考える人たちの方があなたの周りにも多いのです。

彼らに理解させることが必要です)、そして内外の資料によってその裏付けを粘り強く繰り返し説くことが大事だと思います。
私も及ばずながらその方向で努力は惜しまないつもりです。

2015年9月和歌山県議会 雑賀光夫 一般質問 概要記録 (2)