今朝の問いかけに答えて

さらに地球温暖化説を利用した詐欺事業の風力発電について、倫理と道徳はどうなのかとお聞きしました。

環境省は風力発電の低周波被害を否定する報告書を何度もねつ造して被害者を弾圧しています。

由良町では、町長、議会、役場職員が総出で被害者をバカにして被害を否定して笑い者にしています。なぜ、こんなことができるのか。
ある被害者は、それまで親しかった人から、私が風力発電の低周波音被害のことを抗議し続けるのでバカにした言葉を繰り返し聞かされたそうです。

その人は私にそっと伝えてくれました。許せない、と。
以下、先生からの講義です。


一番大事なことは、風力発電は風任せで不安定すぎて、それだけでは電力需要にこたえられないことです。
なかんずく、日本の風力は発電容量が圧倒的に小さく、全然物の数ではないので、たいして迷惑でもないので、電力会社も買い取っているけれど、もっと多くなるとだんだん迷惑になってくる

(代金も高いし、電力が不安定度を増すので。つまり風力の不安定を補うために、他の発電をしょっちゅう上げ下げしなければならない)ので、その場合は受け入れ拒否が起こる(いまも買い取ってもらえない場合も起こっているようです)。

最近、添付のような情報がありました

オランダの電車、全て風力発電で運行
このニュースがとんでもない「やらせに近い記事」であることが、武田を読んでいた私にはすぐにわかりました。ヨーロッパの電力線は全部つながっているので、足りない分は輸入しているからできる話なのです。

上の情報にも「オランダは電気の輸入国で、余剰電力はないため、風力発電の新設が必要である」という謎ときの一節が含まれています。
つまり、風力で需要が満たせない場合は、フランスの原子力や、その他の国の火力の電気を輸入するから何とかなっているので、もし彼らが電力を輸入しなければ、鉄道を完全に動かせるはずはないのです。

だから100%風力で鉄道の電力が賄えるというのは、風力発電の設備容量を全部足せば、鉄道の必要とする電力と算術的に等しくなるといっているだけで、現実に風力発電だけで鉄道を動かせるわけではないのです。

昔から風車の国として知られ、日本より相当風条件がよいだろうと推測されるオランダでこうなのです。ましてやや強い季節風は冬しか望めず、夏季にはしょっちゅう台風に見舞われ、風力発電を停めなければならない日の多い日本みたいな国でどうなるのでしょう?

発電できるときだけして、あとは知らないというわけにはいきません。もし風力を使うなら、新型の大容量蓄電池の開発や、風力の不安定を補う火力なり、水力なりが必須(現在の日本では、手っ取り早くは火力でしょうから、そうするとCO2削減にも寄与しない)ということです。

結論的には、現在の私は風力発電には期待していません。これは前便で述べたことですが、風力がこんなに役立たずだと分かっていなかったから、ピアポントでさえも、(役に立つと思わされていたから)距離をとれ!と進言しているので、役にも立たないのなら単純にやめしまえばいいのです。

そんなものがどんどん進むのは補助金欲しさからで、故障した風車が一向に修理されて動き出さないことも武田本のどこかにあったような気がします。つまり作ればもうかるから作っているだけで、開発業者は、そこから生産されるはずの電力はあまり関心がないのです(由良町も多分そう、動いていなくても固定資産税は入るでしょうから)。そんなものはすぐやめたって誰も困りません。

最後の問題、日本人は低周波音に特に敏感か?という疑問には、まだ結論を得ていません。ただ、汐見先生が低周波音公害に気づいたのは1974年で(これは世界的に画期的に早かったと思います)、その後いろいろ模索の結果、「左脳受容説」にたどり着き、著書で発表したのは2007年頃です。

その頃、欧米では低周波病はあまり問題になっておらず、風力発電がある程度広まって、ピアポントが風車症候群の著書を発刊したのは2009年です。

したがって、汐見先生が、低周波病なんて日本人だけがかかるのかと思われたのも無理はなく、日本人だけがかかりそうな病を考えて「左脳受容説」に到達したのではないでしょうか?欧米人にも低周波病があることが分かった今なら、先生がなんとおっしゃるか聞いてみたいです。

でも、日本人が低周波音に比較的弱いのではないかという疑いは否定できません。そこに「左脳受容説」が生き残る余地があるのではないかという気もしています。