風力推進派からの卑劣な圧力

風力発電の低周波音でたくさんの人が被害を受けて苦しんでいます。関係のない地域の人たちからすると、何をそんなに大げさなことを言っているんだろうと思われます。

被害地域の人ですら、100人に1人か2人の確率(多くて5~6人)ですから、家族の者でさえ、その苦しみは分かりません。

私の知る限り、畑地区では5人の被害者が苦しみながら亡くなりました。今も薬漬けになって苦しんでいる人がいます。音がうるさくてかなわないという人もいます。低周波音被害に独特な頭痛、目まい、首の痛み、吐き気、耳鳴り、体のしんどさ、などに苦しんでいます。

私は、このような公害を、なんとか地域の人にも知ってもらいたくて、被害を訴えるチラシやパンフレットを配布して説明しています。

先日、チラシの配布などを手伝ってくれている女性宅に、「風力発電被害のチラシなどを配るのは止めてくれないか」 という抗議をしに来た50歳くらいの男性がいたそうです。カッターシャツに黒系のスラックス、細身で真面目な方のようだったと言います。

「ワシらは風力でお金をもらって生活している。邪魔するな」

「由良守生は選挙のためにやっている。あんたもそうだろうが迷惑だ」

「由良町は風力発電でお金が入るようにしてくれている。アンタには分からない。だからアンタの活動は止めろ」

「お母さんが介護施設に入っているだろう。(由良町では)お金がかかっている。息子さんの仕事がどうなってもいいのか」

彼女は脅されていると感じたそうです。一人暮らしですから、理屈に合わない抗議をされて怖かったと言いました。

同じことが、もちろん被害地域で行われたことは知っています。私も直接言われてきました。

風力発電が発する低周波でたくさんの人が苦しんでいるのに、誰も「苦しいから止めてくれ」と言うことができません。由良町役場が「被害はない」と言っているのは嘘です。

現代の民主主義社会にあって、こんな驚くべき政治、行政が許されるものかと驚くばかりです。

被害症状も、被害原因も、明らかです。被害者は、正々堂々と被害の苦しさを訴えることができます。日本国憲法がそれを保障しています。たとえ少人数であろうと、一人であろうと、誰にでも基本的人権があるのです。

相手が少人数だからと言って、弱そうだからと言って、大勢で寄ってたかって、権力に任せて押し切れるものではありません。公害で苦しむ者を多数決で無視できるほど日本は落ちぶれてはいません。

なお、100人中、多くて5~6人としましたが、これは被害を感じる人のことです。脳溢血や心臓病などのリスクが高まる他、性格の変化、日常生活の質の低下、声帯の不具合、神経の痛み、など気が付かない被害に遭う確率は、30%に及ぶと識者の言や、各国の文献に示されています。