風力発電所と被害者の合意のもとに調査計測が行われ、相関関係が立証されていた。

Steven Cooperの研究紹介です。私も概要を読み始めたのですが、とても難しい論文でした。
被害成分の評価や感覚閾値について、他にも研究の積み重ねがあって、それを前提にしています。
日本では誰も研究しないので(研究すると悪いらしい)、思った以上に奥の深いものがありました。

訳した文を頂いていますが、まだ少し理解のできない部分もあって、しばらく時間がかかります。
ある科学者からのメッセージです。

簡単に読めるものではありません。そこでこんな興味ある記述を見つけました。
住民に与える影響が厳しいケースに次の4つの場合がある。

1) 風力タービンがスタートする時
2) 風力発電出力が20%程度増大する時
3) 風力発電出力が20%程度減少する時
4) 風力タービンが最大出力で運転中に、風速が20m/s以上に増大するとき。

なお、以上の4つの他にも影響がきついケースが時々ある。
由良町でも、レベルが上下するのが辛いと言っていたように思いますが、ここにその裏付けが語られています。
Cooperがいい加減どころか、彼をこき下ろしている方がいい加減な輩だと分かりました。

なお、紹介したSteven Cooperの研究論文は、200ページ以上で、これを全部はとても読んでいられませんが、はじめに目次のようなものが2ページほどあり、すぐに続いて Executive Summary というのが6ページほどあったので、そこだけプリントして読んだのです。

この研究は、風力業者Energy Pacific と共同でやられたので出力の上げ下げまでわかるのです。Cooperは会社の中にも、5軒の被害者宅にも出入りできる条件でやりました。
それには許可する当局が間に入っています。この辺も、日本とはだいぶ違うなという感じです。

害はないという条件で許可したのに、苦情があったので、それでは調べようということで組織された研究です。役所も責任感があり、真面目です。